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CBTの概要
 
2 CBTの概要

CBTの形式について
  • CBTは6つのブロックで構成されています。解答の順番はブロック1、2、3、4、5、6の順で、合計320設問が出題されます。1ブロックは1時間以内に解答します。
  • 合計320設問のうち、これまでのトライアルによって難易度等の問題の特性の判明しているプール問題(約240設問)が採点対象になります。どの設問が採点対象になるかは明らかにしません。残りの約80設問は新規に作成された問題であり、採点対象になりませんが、正答率等を解析して次回以降のプール問題として蓄積するかどうかを評価します。
  • 各ブロック内では受験生ごとに設問がランダムに出題されます。
  • 出題形式
    ・5肢択一形式(ブロック内で見直しが可能です)
    ・多選択肢連問形式(一旦解答して次の問題に進むと元の問題に戻れません)
    ・順次解答連問形式(5肢択一の連問形式、一旦解答して次の問題に進むと元の問題に戻れません)
  • 各大学においては、一斉に試験を開始し、各ブロックの制限時間が終了した後に、一定の休憩時間を置いて次のブロックが開始されます。
  • 学生がCBTの操作に慣れるとともに、受験を体験するためのソフト(CBT操作説明と共用試験CBT体験テスト)が各大学に配布されていますので、CBT実施前に各大学のCBT実施システムを用いて体験して下さい。
CBTの内容
  モデル・コア・カリキュラム大項目ごとの出題割合は次のとおりです。
医学系
コア・カリキュラム大項目  出題割合
A
 基本事項  約5%
B
 医学一般  約20%
C
 人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療  約40%
D
 全身におよぶ生理的変化、病態、診断、治療  約10%
E
 診療の基本  約15%
F
 医学・医療と社会  約10%
歯学系
コア・カリキュラム大項目  出題割合
A
 医の原則  約10%
B
 歯科医師としての基本的な態度
C
 社会と歯学
D
 生命科学  約25%
E
 歯科生体材料・歯科材料  約5%
F
 臨床歯学教育  約60%

CBTの試験問題はモデル・コア・カリキュラムの項目と内容に準拠して出題されますが、各大学のカリキュラムとの関係で臨床実習開始前に履修していないコア・カリキュラム中項目がある場合の採点については、大学ごとに個別に対応します。

共用試験CBTのブロック内容  

●医学系CBT  
          形式  設問数  制限時間
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ブロック1=単純5肢択一 (60設問、1時間以内)
ブロック2=単純5肢択一 (60設問、1時間以内)
ブロック3=単純5肢択一 (60設問、1時間以内)
ブロック4=単純5肢択一 (60設問、1時間以内)
ブロック5=多選択肢連問 (40設問、1時間以内)
ブロック6=順次解答連問 (40設問、1時間以内)
      合計 320設問

       2連問×20問題=40設問
       4連問×10問題=40設問

●歯学系CBT  
          形式  設問数  制限時間
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ブロック1=単純5肢択一 (60設問、1時間以内)
ブロック2=単純5肢択一 (60設問、1時間以内)
ブロック3=単純5肢択一 (60設問、1時間以内)
ブロック4=単純5肢択一 (60設問、1時間以内)
ブロック5=多選択肢2連問
        順次解答2連問
          合計
20設問
20設問
(40設問、1時間以内)
ブロック6=多選択肢4連問
        順次解答4連問
          合計
20設問
20設問
(40設問、1時間以内)
      合計 320設問

CBT試験問題の特徴および問題の蓄積について
  • 単純5肢択一問題においても単に記憶しているかどうかを問うことよりも、解釈・思考を問うことを重視しています。
  • 基礎・臨床の知識を統合した問題を重視しています。
  • 病態発生にかかわる基礎的な重要原理や病態生理を問う問題を重視しています。
  • 順次解答連問形式の設問では、症状・症候から診断する思考過程とその背景にある病態の理解を評価するように作問されています。
  • これまでのトライアルによって適正なCBT試験問題がプールされてきましたが、さらに良質な問題を蓄積するために正式実施開始後にも新たな問題の作成を継続しています。
CBT出題におけるプール問題と新規作成問題の割合について
  • プール問題を蓄積するためには、今後も継続して新規作成問題を準備し、試験問題としての適正をみるために出題する必要があります。このため、正式実施後においても新規に作成された問題が出題されています(成績返却時の採点対象にはなりません)。さらに個々のプール問題の特性の推移を解析しながらプール問題の入れ替え作業を行っています。
  • 2006年度共用試験CBTにおいては、出題総数320設問の約7割をプール問題から出題し、残りの約3割は新規作成問題から出題されました。しかし、医学系・歯学系とも順次解答連問については、プール問題蓄積数が十分でなかったため、約4割が新規作成問題となっています。今後、順次解答連問形式問題の蓄積を待って、全てのブロックと問題形式で新規作成問題の出題割合を3割程度とする予定です。

CBTのランダム出題と難易度および成績評価
 CBTの正式実施では、これまでのトライアルによって正答率、難易度や識別指数に関する問題の特性が判明しているプール問題についての採点結果を返却しています。
  • 難易度等の特性が判明している試験問題を用いるため、ランダムに出題しても問題セット間に難易度の差が無いように調整することが可能です。既にトライアルの段階においても、医学系・歯学系とも問題セット間の平均難易度の標準偏差が1.0%以下と極めて小さいことが判明しています。さらに問題セットを準備する段階で各問題セットの難易度に差がないように調整されています(項目反応理論 Item Response Theory IRTの応用)。
  • 医学系においては、さらに項目反応理論を用いて受験した問題の難易度などに影響されない学生個人の能力値(θ)を推定しています。これは難易度の判明している多数の試験問題プールから出題されていることから可能となっています。今回2007年度に返却する能力評価データに関しての基準集団は2006年度(第1回正式実施)の全国成績の結果から推定した分布です。本年度も各大学における評価の参考のために正答率等とともに、推定した能力値(θ)を6段階評価値として個人に返却されます。説明の詳細は各医学系大学に送付してあります(返却フォーマット例を参照)。歯学系においても、項目反応理論の適用に向けた準備が進んでいます。
  • 「同一問題を用いた同一時期の一斉試験の方が公平である」との考えがありますが、漏洩や毎回の試験問題セットによって成績が異なる可能性があるため、評価試験方法としては適切ではありません。一方、項目反応理論を用いた試験による評価は、統一試験の問題作成、実施、評価および運用のための優れた実践モデルとして世界的にも定着しています。試験問題の特性の判明しているプール問題を用い、項目反応理論を適用することにより、異なった時期に、異なった場所で、異なる能力の学生が受験しても公平な評価が得られます。



項目反応理論の応用について
トライアルに出題された各試験問題ごとに、正答率、識別指数等のみならず、各問題の特性を示す上図のような項目特性曲線(ロジスティックスモデルの例)が得られています。横軸は受験生の相対的な能力(θ)を表し、平均的な能力値を0とします。0を挟んで−3〜+3で能力分布の99.7%をカバーしています。能力が向上するにつれて正答する確率が増加します。各問題の項目特性曲線は項目反応理論を応用するための基本となります。共用試験事後評価解析委員会においては、トライアルおよび正式実施において、各問題の正答率、識別指数、項目特性曲線等を参照して適切なプール問題を蓄積しています。
 

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