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OSCEの概要
 
OSCEの概要

OSCEについて
  • 医学教育および歯学教育モデル・コア・カリキュラム:教育内容ガイドラインに提示された技能・態度に関する項目の中で、臨床実習に参加する学生に求められる技能と態度については、共用試験OSCEの「診療参加型臨床実習に参加する学生に必要とされる学習・評価項目」(以下「学習・評価項目」(医学系))あるいは「課題と学習目標」(歯学系)としてまとめられています。
  • OSCE(Objective Structured Clinical Examination 客観的臨床能力試験)では、この「学習・評価項目」あるいは「課題と学習目標」に準拠して技能と態度を評価する複数(6以上)のステーションが用意されています。
  • 医学系大学では、必要最小限の6ステーションに加えてさらに多くのステーションを設けて実施することもあります。詳細は各大学のOSCE担当教員に問い合わせて下さい。
  • 各ステーションには模擬患者(または患者役の学生)、OSCE評価者(教員)、必要なシミュレーター等の機器が配置されています。
  • 各ステーションごとに課題(シナリオ)が設定されています。
  • 技能と態度の評価を受ける学生は順番にステーションに入り、一定時間内に要求される課題についての技能を実施し、その技能の適切さおよび態度についての評価を受けます。
  • OSCE評価者は大学内部の教員(内部評価者)と他大学教員(外部評価者)から構成されています。外部評価者は原則として社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構が開催する評価者講習会を受講した認定評価者(医学系)あるいは評価者講習ワークショップ修了者(歯学系)です。
  • OSCEを適正に実施し、公平性・客観性・透明性を確保するために、他大学の教員が社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構からモニターとして派遣されます。
  • 評価者は標準的な一定基準に基づいて学生の技能と態度を評価し、評価表に記入します。これらを複数のステーションについて実施します。
OSCE例

診療参加型臨床実習に参加する学生に必要とされる
技能と態度に関する学習・評価項目の概要
課題と学習目標(詳細は右メニュー参照)

医学系の学習・評価項目(第1版、平成17年9月)
  1. 診察に関する共通の学習・評価項目:
    プライバシーや苦痛への配慮、身だしなみ、言葉遣い、挨拶や説明
  2. 医療面接:
    導入部分、患者さんとの良好なコミュニケーション、患者さんに聞く(医療的情報、心理・社会的情報)、患者さんに話を伝える、締めくくり部分、全体をとおして
  3. 頭頸部診察:
    診察時の配慮、頭部の診察、頸部の診察
  4. 胸部診察:
    診察時の配慮、聴診器の使用、肺の診察(前胸部、背部)、その他背部の診察、心臓の診察、頸部血管の診察、乳房の診察(シミュレーター使用)
  5. 腹部診察:
    診察時の配慮、全般的注意事項、基本的診察法、病態に応じた精密診察法
  6. 神経診察:
    診察時の配慮、診察の順序、脳神経系の診察、上肢の運動系の診察、上肢の握力と徒手筋力検査、起立歩行の観察、下肢の運動系の検査、下肢の徒手筋力検査、感覚系の検査、反射、髄膜刺激徴候、認知機能の検査
  7. 脈拍・血圧の測定:
    診察時の配慮、上肢の脈拍・血圧測定、下肢の脈拍・血圧測定
  8. 外科系基本手技:
    診察時の配慮、病棟手洗い、手術時手洗い・ガウンテクニック、縫合
  9. 救急:
    意識障害患者への初期対応、バイタルサインの測定、心肺蘇生法、蘇生チームによる心肺蘇生法
医学系の学習・評価項目(第2版、平成18年9月)
  1. 診察に関する共通の学習・評価項目:
    プライバシーや苦痛への配慮、身だしなみ、言葉遣い、挨拶や説明
  2. 医療面接:
    導入部分、患者さんとの良好なコミュニケーション、患者さんに聞く(医学的情報、心理・社会的情報)、患者さんに話を伝える、締めくくり部分、全体をとおして、報告
  3. 全身状態の把握:
    第一印象、視診、触診、反応、臭い、バイタルサイン、身体計測
  4. バイタルサインの測定(四肢動脈の診察などを含む):
    診察時の配慮、意識レベル、体温、呼吸、上肢の脈拍・血圧測定、下肢の脈拍・血圧測定、下肢浮腫の診察
  5. 頭頸部診察:
    診察時の配慮、頭部の診察、頸部の診察
  6. 胸部診察:
    診察時の配慮、聴診器の使用、肺の診察(前胸部、背部)、その他背部の診察、心臓の診察、頸部血管の診察、乳房の診察(シミュレーター使用)
  7. 腹部診察:
    診察時の配慮、全般的注意事項、基本的診察法、病態に応じた精密診察法
  8. 神経診察:
    診察時の配慮、診察の順序、脳神経系の診察、上肢の運動系の診察、上肢の握力の診察と徒手筋力検査、起立と歩行の診察、下肢の運動系の診察、下肢の徒手筋力検査、感覚系の診察、反射の診察、髄膜刺激徴候の診察、認知機能の診察、意識レベルの診察
  9. 外科系基本手技:
    診察時の配慮、病棟手洗い、静脈採血、持続的導尿(男性、女性)、手術時手洗い・ガウンテクニック、縫合
  10. 救急:
    成人の心肺蘇生法、小児の心肺蘇生法、意識障害患者への初期対応、気道異物による窒息への初期対応、蘇生チームによる心肺蘇生法、重症救急病態に対する救命治療、初期救急病態の鑑別と初期治療
医学系の指定課題は「学習・評価項目」(第1版)をもとに、選択課題は「学習・評価項目」(第2版)をもとに作成されました。詳細は各大学のOSCE担当教員に問い合わせてください。

歯学系の課題と学習目標
  1. 初診時医療面接
    初診患者の医療面接(急性症状)、初診患者の医療面接(慢性)
  2. 基本的診察および検査能力
    口腔内状態の記録、バイタルサイン、頭頸部(顎・顔面・頸部)の診察、エックス線写真の取り扱いと読影
  3. 基本的技能
    浸潤麻酔、手洗いと減菌グローブ装着、ラバーダム防湿、概形印象採得
    (2008年度から心肺蘇生を追加)
  4. 説明・指導
    歯周病の病状の説明、ブラッシング指導、欠損補綴の治療方針の説明、保護者へのブラッシング指導、不正咬合の説明、矯正装置の説明、エックス線撮影の説明
  5. 基本的臨床技能
    レジン充填、根管治療、支台歯形成、テンポラリークラウンの作製、普通抜歯、フッ化物塗布、予防填塞、縫合
歯学系では課題と学習目標に大きな変更はありません。

■OSCEの標準ステーション(=必要最小限の共通標準ステーション)
医学系 歯学系
  1. 医療面接(必須
  2. 頭頸部診察(必須
  3. 胸部診察/バイタルサイン測定
  4. 腹部診察(必須
  5. 神経診察(必須
  6. 外科手技/救急
    *どちらか一つまたは両方を選択
  1. 初診時医療面接
  2. 基本的診察および検査能力
  3. 基本的技能
  4. 説明・指導
  5. 基本的臨床技能(T)
  6. 基本的臨床技能(U)
  • 各大学(医学系)の判断によっては上記の6ステーション以上のステーションを実施する場合があります。
  • 上記の共通標準ステーションについては、医学系では実施要綱に基づき、共通課題(シナリオ)、共通評価表、共通評価マニュアルが使用され、歯学系では実施要項に基づき、共通課題(シナリオ)、共通評価シート、共通評価マニュアルが使用されます。
  • 原則として、標準6ステーションについては、外部評価者と内部評価者が同一学生の評価にあたります。
注意事項
●医学系では、上記の必須ステーションは、学習・評価項目第1版、印のステーションは、学習・評価項目第2版に準拠して行われることに注意してください。詳細は各大学のOSCE担当教員に問い合わせて下さい。
歯学系では課題と学習目標とステーションに大きな変更はありません。

■OSCE各ステーションの実施課題と評価表について
  • OSCEは「診療参加型臨床実習に必要とされる技能と態度に関する学習・評価項目」、「課題と学習目標」に準拠して行われます。「学習・評価項目」あるいは「課題と学習目標」に基づく各ステーションには複数の課題が準備されており、医学系、歯学系とも課題数を順次増加させています。
  • 現時点では全ての「学習・評価項目」あるいは「課題と学習目標」について十分な課題(シナリオ)数が整っていないため、実施課題とその評価表の内容は事前に公開していません。
  • OSCEの評価基準は各大学が設定することになっています。「学習・評価項目」あるいは「課題と学習目標」全体について、事前に十分な準備をしておいて下さい。各大学において事前学習・実習等が十分行われていれば難しい課題はありません。

■OSCEにおける学生の評価について
  • OSCEの評価は標準的な共通評価方法に基づき、学内教員(内部評価者)と他大学から派遣された教員(外部評価者)が評価します。
  • 評価者は、各ステーション単位で学生の「患者さんへの配慮」、「診察技能」や全体的に見た「概略評価」を観察して、評価表のチェック項目に記入します。
    概略評価=1〜6の6段階評価(6が最も優れている)
  • 各ステーションの評価を総合し、各大学の基準に基づいて最終的な評価が行われます。
  • 必要に応じてVTR撮影が行われる場合もあります。
  • 各大学から提出された評価結果(匿名化されています)が社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構に送付され、全国的な集計と解析が行われます。
  • OSCE実施前には各大学における診察技能や態度についての事前学習が必要です。実技能力に差があることは当然ですが、単に型を真似するだけではなく一定時間内に適切に実施する訓練が行われていれば難しくありません。医学系では、学習・評価項目に対応した標準的な手技についての画像資料(DVD)が各大学に配付されていますので参考にして下さい。

医学系ステーション構成例(2006年度)
医療面接 (10分)
  →頭頸部診察 (5分)
   →胸部診察 (5分)
    →腹部診察 (5分)
     →神経診察 (5分)
      →外科手技 (5分)
歯学系ステーション構成例(2006年度)
初診面接 (5分)
  →基本的診察および検査能力 (5分)
   →基本的技能 (5分)
    →説明指導 (5分)
     →基本的臨床技能(T) (5分)
      →基本的臨床技能(U) (5分)
2007年度のステーション構成については各大学のOSCE担当教員に問い合わせて下さい。
 

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