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歯学系OSCE-課題と学習目標
 
歯学系OSCE 課題と学習目標

 2007年度共用試験歯学系OSCEでは、共通の課題と評価項目を用いることになっています。これらの課題と評価項目は、モデル・コア・カリキュラムに基づいて全国の大学が協力して作成したものです。
  この資料には学生の試験準備の指標となるように課題と学習目標の一覧を収載しています。OSCEでは全課題が出題されるのではなく、25課題から6課題が出題されます。
  しかし、どの課題が出題されるかについては当日まで明らかにされません。すべての課題について十分な準備をしておいてください。

平成18年10月

社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構
歯学系OSCE実施小委員会
歯学系OSCE事後評価解析小委員会


課題に関する共通事項
1. 服装、身だしなみについて
 服装、身だしなみはすべての課題で評価されます。所属する大学で定められた臨床実習時の服装、身だしなみに従って受験してください。
2. 課題について
 1) 試験時間は5分間です。
 2) 課題文を読む時間は、試験時間とは別に1分間用意されています。
 3) 課題文は試験時間内に読み直しができます。
3. 課題実施中の留意事項
 1) ステーション間の移動、課題の開始、終了等については全体進行の指示に従ってください。
 2) 移動中に不明な点がある場合は、誘導係に指示を求めてください。
 3) 課題実施中に器具の脱落、破損等、課題実施の続行に支障が生じた場合は、評価者に指示を求めてください。

共用試験OSCE歯学系 課題一覧
1.初診時医療面接
  1-1 初診患者の医療面接(急性症状)
  1-2 初診患者の医療面接(慢性症状)
2.基本的診察および検査能力
  2-1 口腔内状態の記録
  2-2 バイタルサイン
  2-3 頭頸部(顎・顔面・頸部)の診察
  2-4 エックス線写真の取り扱いと読影
3.基本的技能
  3-1 浸潤麻酔 
  3-2 手洗いと滅菌グローブ装着
  3-3 ラバーダム防湿
  3-4 概形印象採得
  3-5 心肺蘇生 ※2008年度から追加予定
4.説明・指導
  4-1 歯周病の病状の説明
  4-2 ブラッシング指導
  4-3 欠損補綴の治療方針の説明
  4-4 保護者へのブラッシング指導
  4-5 不正咬合の説明
  4-6 矯正装置の説明
  4-7 エックス線撮影の説明
5.基本的臨床技能
  5-1 レジン充填
  5-2 根管治療
  5-3 支台歯形成
  5-4 テンポラリークラウンの作製
  5-5 普通抜歯
  5-6 フッ化物塗布
  5-7 予防填塞
  5-8 縫 合

1.初診時医療面接
 *環境を整える:「挨拶ができる」、「これから行うことを伝える」、「適切なポジショニングができる」を含む。
1-1 初診患者の医療面接(急性症状)

1) 面接の導入にあたって、環境を整えることができる。
2) 病状や心理状態に応じたコミュニケーションをとることができる。
3) わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方ができる。
4) 病状や心理状態に応じた質問をすることができる。
5) 病状中心の病歴を聴取できる。(*1)
6) 既往歴を聴取できる。
7) 解釈モデルを明らかにできる。(*2)
8) 病状や心理状態に対する共感的理解の態度を示すことができる。
9) 面接の終わりに患者の言い忘れがないかを確認できる。
10) 面接の終わりに訴えの要約と再確認ができる。

(*1)急性症状では、面接の前半で主訴とその症状に関する項目を順序良く聴取する。
(*2)急性症状では、特に患者の来院動機や希望を明らかにする。
1-2 初診患者の医療面接(慢性症状)
1) 面接の導入にあたって、環境を整えることができる。
2) 病状や心理状態に応じたコミュニケーションをとることができる。
3) わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方ができる。
4) 病状や心理状態に応じた質問をすることができる。
5) 病状中心の病歴を聴取できる。(*1)
6) 既往歴を聴取できる。
7) 解釈モデルを明らかにできる。(*2)
8) 背景(心理的、社会的、経済的)を聴取できる。
9) 病状や心理状態に対する共感的理解の態度を示すことができる。
10) 面接の終わりに患者の言い忘れがないかを確認できる。
11) 面接の終わりに訴えの要約と再確認ができる。
(*1)慢性症状では、面接の前半の開放的質問(自由質問)と積極的傾聴に重点を置く。
(*2)慢性症状では、特に広義の解釈モデルを明らかにする。
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2.基本的診察および検査能力
2-1 口腔内状態の記録
1) 患者にこれから行うことを伝えることができる。
2) 口腔内状態を診療録に記載できる。
3) 清潔に配慮した操作ができる。
4) 患者の痛みや不快感に配慮した操作ができる。
5) 安全性に配慮した操作ができる。
2-2 バイタルサイン
1) 患者にこれから行うことを伝えることができる。
2) 脈拍を適切に測定できる。
3) 血圧を適切に測定できる。
4) 患者に脈拍と血圧の測定値を伝えることができる。
5) 患者の痛みや不快感に配慮した操作ができる。
2-3 頭頸部(顎・顔面・頸部)の診察
1) 患者にこれから行うことを伝えることができる。
2)顔面の色調変化を確認できる。
3)顔面の対称性を確認できる。
4)顎の開閉口路を確認できる。
5)顎関節部を触診できる。
6)頭頸部の筋肉の触診ができる。
7)顎下リンパ節の触診ができる。
8)患者の痛みや不快感に配慮した診察ができる。
9)診察内容を診療録に記録できる。
2-4 エックス線写真の取り扱いと読影
1) エックス線写真を適切に取り扱うことができる。
2) エックス線写真の表裏を判別できる。
3) エックス線像から解剖学的位置を識別できる。
4) エックス線解剖像を述べることができる。
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3.基本的技能
3-1 浸潤麻酔
1) 患者にこれから行うことを伝えることができる。
2) 必要な器材を選択できる。
3) 滅菌グローブを正しく装着できる。
4) 注射器を正しく準備できる。
5) 処置に応じたポジショニングができる。
6) 清潔に配慮した操作ができる。
7) 患者の痛みや不快感に配慮した操作ができる。
8) 安全性に配慮した操作ができる。
3-2 手洗いと滅菌グローブ装着
1) 清潔・不潔に配慮しながら順序よく手洗いができる。
2) 清潔・不潔に配慮しながら滅菌タオルを使用できる。
3) 無菌的にグローブを装着できる。
3-3 ラバーダム防湿
1) 患者にこれから行うことを伝えることができる。
2) 必要な器材を準備できる。
3) 処置に応じたポジショニングができる。
4) 指定された歯に装着できる。
5) 術野の消毒ができる。
6) 清潔に配慮した操作ができる。
7) 患者の痛みや不快感に配慮した操作ができる。
8) 安全性に配慮した操作ができる。
3-4 概形印象採得
1) 患者にこれから行うことを伝えることができる。
2) 必要な器材を準備できる。
3) 処置に応じたポジショニングができる。
4) アルジネート印象材の手練和を適切に行うことができる。
5) 印象採得を適切に行うことができる。
6) 清潔に配慮した操作ができる。
7) 患者の痛みや不快感に配慮した操作ができる。
8) 安全性に配慮した操作ができる。
3-5 心肺蘇生(案) ※2008年度から追加予定
1) 意識を確認できる。
2) 応援や資器材を依頼できる。
3) 気道を確保し、呼吸を確認できる。
4) 口対口人工呼吸を実施できる。
5) 脈拍と他の循環のサイン(自発呼吸、咳、体動)を確認で きる。
6) 心臓マッサージを実施できる。
7) 心臓マッサージと人工呼吸を繰り返すことができる。
8) 循環のサイン、自発呼吸の有無、意識を再確認できる。
9) AED(自動体外式除細動器)を使用できる。
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4.説明・指導
 *環境を整える:「挨拶ができる」、「これから行うことを伝える」、「患者が自由に質問できることを伝える」、「適切なポジショニングができる」を含む。
4-1 歯周病の病状の説明
1) 説明の開始にあたって、環境を整えることができる。
2) 様々な媒体を用いて説明できる。
3) 患者の理解度を確認しながら説明できる。
4) わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方ができる。
5) 説明の終わりに、患者の疑問点を確認できる。
6) 検査結果に基づいて歯周病の病状を正しく説明できる。
4-2 ブラッシング指導
1) 指導の開始にあたって、環境を整えることができる。
2) 様々な媒体を用いて指導できる。
3) 患者の理解度を確認しながら指導できる。
4) わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方ができる。
5) 指導の終わりに、患者の疑問点を確認できる。
6) ブラッシング法について説明できる。
7) 歯ブラシの選択法を指導できる。
8) 患者に体験させながら指導できる。
4-3 欠損補綴の治療方針の説明
1) 説明の開始にあたって、環境を整えることができる。
2) 様々な媒体を用いて説明できる。
3) 患者の理解度を確認しながら説明できる。
4) わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方ができる。
5) 説明の終わりに、患者の疑問点を確認できる。
6) 補綴治療の必要性について説明できる。
7) 補綴装置の構造の概略を説明できる。
8) 治療法について、長所、短所を説明できる。
4-4 保護者へのブラッシング指導
1)指導の開始にあたって、環境を整えることができる。
2)様々な媒体を用いて指導できる。
3)保護者の理解度を確認しながら指導できる。
4)わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方ができる。
5)指導の終わりに、疑問点を確認できる。
6)仕上げ磨きの方法を指導できる。
7)歯ブラシの選択法を指導できる。
8)保護者に体験させながら指導できる。
4-5 不正咬合の説明
1) 説明の開始にあたって、環境を整えることができる。
2) 様々な媒体を用いて説明できる。
3) 保護者の理解度を確認しながら説明できる。
4) わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方ができる。
5) 説明の終わりに、保護者の疑問点を確認できる。
6) 不正咬合の病状を説明できる。
7) 不正咬合による原因を説明できる。
8) 不正咬合の障害を説明できる。
4-6 矯正装置の説明
1) 説明の開始にあたって、環境を整えることができる。
2) 様々な媒体を用いて説明できる。
3) 保護者の理解度を確認しながら説明できる。
4) わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方ができる。
5) 説明の終わりに、保護者の疑問点を確認できる。
6) 不正咬合の病状を説明できる。
7) 矯正装置の使用目的を説明できる。
4-7 エックス線撮影の説明
1) 説明の開始にあたって、環境を整えることができる。
2) 患者の理解度を確認しながら説明できる。
3) わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方ができる。
4) 患者の放射線被曝に対する不安に配慮できる。
5) 説明の終わりに、患者の疑問点を確認できる。
6) エックス線撮影の目的について説明できる。
7) 放射線の影響について説明できる。
8) 放射線の防護について説明できる。
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5.基本的臨床技能
5-1 レジン充填
1)患者にこれから行うことを伝えることができる。
2)処置に応じたポジショニングができる。
3)適切なシェードの採得ができる。
4) 指定された接着システムに基づく歯面処理ができる。
5) 光重合型コンポジットレジンの填塞が的確にできる。
6) 的確な光照射ができる。
7) 清潔に配慮した操作ができる。
8) 患者の痛みや不快感に配慮した操作ができる。
9) 安全性に配慮した操作ができる。
5-2 根管治療
1) 患者にこれから行うことを伝えることができる。
2) 根管洗浄に用いる器材を選択できる。
3) 処置に応じたポジショニングができる。
4) 適切な根管洗浄操作ができる。
5) 適切な根管乾燥の操作ができる。
6) マスターポイントの試適ができる。
7) 清潔に配慮した操作ができる。
8) 患者の痛みや不快感に配慮した操作ができる。
9) 安全性に配慮した操作ができる。
5-3 支台歯形成
1) 患者にこれから行うことを伝えることができる。
2) 処置に応じたポジショニングができる。
3) 形成する歯を正しく選択できる(*)。
4) ハンドピースの操作が適切にできる。
5) 歯髄保護に配慮できる。
6) 咬合面の形成ができる。
7) 清潔に配慮した操作ができる。
8) 患者の痛みや不快感に配慮した操作ができる。
9) 安全性に配慮した操作ができる。
 * 医療安全・医療過誤の視点からこの課題では最重要項目です。
5-4 テンポラリークラウンの作製
1) 患者にこれから行うことを伝えることができる。
2) 処置に応じたポジショニングができる。
3) 既製樹脂冠を試適できる。
4) 即時重合レジンの操作が適切にできる。
5) 辺縁のバリを適切に削除することができる。
6) 清潔に配慮した操作ができる。
7) 患者の痛みや不快感に配慮した操作ができる。
8) 安全性に配慮した操作ができる。
5-5 普通抜歯
1) 患者にこれから行うことを伝えることができる。
2) 抜歯術に必要な器材を選択できる。
3) 清潔に配慮して器材をトレー上に準備できる。
4) 処置に応じたポジショニングができる。
5) 滅菌グローブを正しく装着できる。
6) 指定された歯を抜歯できる(*)。
7) 清潔に配慮した操作ができる。
8) 患者の痛みや不快感に配慮した操作ができる。
9) 安全に配慮した操作ができる。
 *医療安全・医療過誤の観点からこの課題では最重要項目です。
5-6 フッ化物塗布
1) 患者にこれから行うことを伝えることができる。
2) 処置に応じたポジショニングができる。
3) 歯面清掃を適切に行うことができる。
4) 歯面乾燥を適切に行うことができる。
5) 簡易防湿を行うことができる。
6) 指定された部位にフッ化物の歯面塗布が適切にできる。
7) 清潔に配慮した操作ができる。
8) 患者の痛みや不快感に配慮した操作ができる。
9) 安全性に配慮した操作ができる。
5-7 予防填塞
1) 患者にこれから行うことを伝えることができる。
2) 処置に応じたポジショニングができる。
3) 歯面および小窩裂溝部の機械的および化学的清掃ができる。
4) 指定された接着システムに基づく歯面処理ができる。
5) レジン系シーラント材の的確な填塞ができる。
6) 的確な光照射ができる。
7) 清潔に配慮した操作ができる。
8) 患者の痛みや不快感に配慮した操作ができる。
9) 安全性に配慮した操作ができる。
5-8 縫 合
1) 必要な器材を選択できる。
2) 滅菌グローブを正しく装着できる。
3) 結紮を正しく実施できる。
4) 糸を正しく切ることができる。
5) 清潔に配慮した操作ができる。
6) 患者の痛みや不快感に配慮した操作ができる。 
7) 安全性に配慮した操作ができる。

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