臨床実習開始前の「共用試験」第9版(平成23年)
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104□ 指のDIP関節付近をハンマーで叩く。3)上腕二頭筋反射□ 検者がガイドしつつ、両上肢を軽く外転し、肘を曲げて両手がお腹の上に乗 るような肢位などをとってもらう。□ 肘関節の屈側で上腕二頭筋の腱を検者の左母指または示指の掌側で押さえ、 指をハンマーで叩く。□ 必ず両側を検査する。4)上腕三頭筋反射□ 検者がガイドしつつ、肘関節を約90゜屈曲し、前腕屈側が腹部に乗るような 肢位などをとってもらう。□ 肘関節の約3cm近位部の伸側をハンマーで叩く。□ 必ず両側を検査する。5)橈骨反射(腕橈骨筋反射)□ 検者がガイドしつつ、両上肢を軽く外転し、肘を曲げて手掌が腹部に乗るよ うな肢位などをとってもらう。□ 手関節の2~3cm近位部で、腕橈骨筋を伸展する方向に橈骨遠位端をハンマー で叩く。□ 必ず両側を検査する。(注)手関節近位部に指をのせて、これをハンマーで叩いてもよい。6)膝蓋腱反射□ 両膝を約120~150゜に屈曲してもらう、片膝を立てて膝を組んでもらうなど、 適切な方法で膝関節を屈曲した肢位をとってもらう。□膝蓋腱を左手で確認しその部位をハンマーで叩く□ 膝蓋腱を左手で確認し、その部位をハンマーで叩く。□ 必ず両側を検査する。7)アキレス腱反射□ 下肢を軽く外転して膝関節を軽く曲げる肢位、下肢を膝関節で軽く曲げて対 側下肢の下腿前面に乗せる肢位、片膝を立てて膝を組んでもらう肢位などを とってもらう。□ 足を左手で持ち、足関節を背屈した位置にして、アキレス腱をハンマーで叩 く。□ この際、患者さんの足関節を2、3回屈伸し、力が抜けていることを確認す る。□ 必ず両側を検査する。(注)壁に向かってベッド上に膝立ちしてもらい、足底先端に左手をあて、交互 にアキレス腱をハンマーで叩く方法もある。8)Hoffmann反射□ 検者の左母指と示指または中指で、患者さんの中指のつけねを手背側から包 むように持ち、手関節をやや背屈させる。□ 検者の右示指と中指DIP関節付近で患者さんの中指をはさみ、検者の母指の掌 側を患者さんの中指の爪にあて、下方に向かって弾くように刺激する。□ 母指が屈曲するかどうかを観察する。□ 必ず両側を検査する。3-2)医学系OSCE

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