臨床実習開始前の「共用試験」第9版(平成23年)
129/154

127-127-3-3)歯学系OSCE実施課題セット間の難易度差各学生が受験するOSCE全ステーションの課題セットの組み合わせは大学内では同一課題で実施していますが,大学間では異なる課題セットの組み合わせを用いるので,課題セット間の難易度が異なる可能性があります。そこで,公平性の目安の指標として,課題別の全国平均値を用いて,平均的能力の受験生が,各受験生と同一の課題セットを受験した場合の予測得点を各々推定しました。この指標の標準偏差は2010年度では1.38%,2011年度では1.04%であり,約7割の受験生が約2~3%(標準偏差±1SD)程度の小さな差の難しさの課題セットを受験していると考えられます(CBTの平均難易度と同じ考え)。ステーション別全国成績(1)前期16大学,後期13大学,合計29大学分のステーション別得点分布を示します。説明・指導の成績が最も高く,初診時医療面接の成績が最も低くなっています。100%満点の学生がいる一方,得点率5~10%の学生もいます。総得点の’難易度’指標の分布2011年度2010年度対象数2,580 2,562最大値86.5 87.0最小値82.5 81.7平均値84.6 84.4標準偏差1.04 1.380510152025303540450102030405060708090相対度数(%)得点率(%)0510152025303501~56~1011~1516~2021~2526~3031~3536~4041~4546~5051~5556~6061~6566~7071~7576~8081~8586~9091~9596~100相対度数(%)得点率(%)初診時医療面接0510152025303501~56~1011~1516~2021~2526~3031~3536~4041~4546~5051~5556~6061~6566~7071~7576~8081~8586~9091~9596~100相対度数(%)得点率(%)基本的診察および検査能力0510152025303501~56~1011~1516~2021~2526~3031~3536~4041~4546~5051~5556~6061~6566~7071~7576~8081~8586~9091~9596~100相対度数(%)得点率(%)基本的技能0510152025303501~56~1011~1516~2021~2526~3031~3536~4041~4546~5051~5556~6061~6566~7071~7576~8081~8586~9091~9596~100相対度数(%)得点率(%)説明・指導010203001~56~1011~1516~2021~2526~3031~3536~4041~4546~5051~5556~6061~6566~7071~7576~8081~8586~9091~9596~100相対度数(%)得点率(%)基本的臨床技能3-3)歯学系OSCE

元のページ  ../index.html#129

このブックを見る