臨床実習開始前の「共用試験」第9版(平成23年)
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131-131-3-3)歯学系OSCE共用試験歯学系OSCE課題と学習目標1.初診時医療面接1-1初診患者の医療面接(急性症状)1)面接の導入にあたって,環境を整えることができる。(*1)2)病状や心理状態に応じたコミュニケーションをとることができる。3)わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方ができる。4)病状や心理状態に応じた質問をすることができる。5)病状中心の病歴を聴取できる。(*2)6)既往歴を聴取できる。7)解釈モデルを聴取できる。(*3)8)病状や心理状態に対する共感的理解の態度を示すことができる。9)面接の終わりに患者の言い忘れがないかを確認できる。10)面接の終わりに訴えの要約と再確認ができる。(*1)初診時医療面接における環境を整えるとは「挨拶をする」,「これから行うことを伝える」,「適切なポジショニングをとる」を含む。(*2)急性症状では,面接の前半で主訴とその症状に関する項目を順序良く聴取する。(*3)一般的に解釈モデルとは「病気の性質や原因についての考え」,「重症度や予後についての考え」,「治療への期待」,「病気への対処法についての信念」等のことを指す。本課題(急性症状)では,特に患者の急性症状に応じた解釈モデルを聴取する。1-2初診患者の医療面接(慢性症状)1)面接の導入にあたって,環境を整えることができる。(*4)2)病状や心理状態に応じたコミュニケーションをとることができる。3)わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方ができる。4)病状や心理状態に応じた質問をすることができる。5)病状中心の病歴を聴取できる。(*5)6)既往歴を聴取できる。7)解釈モデルを聴取できる。(*6)8)背景(心理的,社会的,経済的)を聴取できる。9)病状や心理状態に対する共感的理解の態度を示すことができる。10)面接の終わりに患者の言い忘れがないかを確認できる。11)面接の終わりに訴えの要約と再確認ができる。(*4)初診時医療面接における環境を整えるとは「挨拶をする」,「これから行うことを伝える」,「適切なポジショニングをとる」を含む。(*5)慢性症状では,面接の前半で主訴に関する開放的質問(自由質問)に重点を置いて聴取する。(*6)一般的に解釈モデルとは「病気の性質や原因についての考え」,「重症度や予後についての考え」,「治療への期待」,「病気への対処法についての信念」等のことを指す。3-3)歯学系OSCE

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