臨床実習開始前の「共用試験」第9版(平成23年)
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共用試験の実施・運用にあたっての注意事項●医師・歯科医師としての資格のない学生が患者さんの協力を得て臨床実習に参加するためには,事前に学生の能力と適性を評価することが求められています。態度・技能・知識を含む学生の能力や適性が,各大学で実施される共用試験によって公平かつ厳正に評価されることを社会は厳しく見ています。したがって,共用試験は各大学で公正に実施されるとともに,不正行為は許されません。●共用試験で実施されるCBTとOSCEは,臨床実習に参加するための最低限のレベルとして設定されています。したがって,学生諸君は共用試験に合格した後も,信頼される医師・歯科医師を目指して臨床実習中も自らの能力を高める不断の研鑽が必要です。●社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構では,共用試験の準備・実施・運用の全てに関して,参加大学及び各大学からのCBT及びOSCE関係委員の遵守事項を定めています。不正行為や問題の漏洩等があった場合は,共用試験の適正な運用を妨げるおそれのある大学としてみなされ,遵守事項に違反することになります。その場合,当該大学については,共用試験への参加や委員としての参加に関して慎重な検討を行うことが定められています。●学生諸君はもちろん,将来の医師・歯科医師を育成する立場から,教職員におかれても,いやしくも共用試験の公平性を妨害する可能性のある行為や営利目的の行為(CBT問題の再現等)への加担や共用試験CBT問題やOSCE評価法の漏洩がないように十分配慮してください。

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