臨床実習開始前の「共用試験」第9版(平成23年)
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51-51-3-1)OSCEの概要各ステーションの課題について○医学系,歯学系ともモデル・コア・カリキュラム:教育内容ガイドラインに準拠して行われます。モデル・コア・カリキュラムの中で示す,技能と態度に関する内容は,医学系では「診療参加型臨床実習に参加する学生に必要とされる技能と態度に関する学習・評価項目」(以下「学習・評価項目」という。),歯学系では「課題と学習目標」に記載されています。この「学習・評価項目」,「課題と学習目標」に基づいて,各ステーションごとに複数の課題(シナリオ)が準備されており,医学系,歯学系とも課題数を順次増加させています。課題ごとに評価項目と評価基準等の評価内容が定められています。現時点では,全ての「学習・評価項目」,「課題と学習目標」について十分な課題数が整っていないため,実施する課題とその評価内容は事前に公開していません。○評価基準は,各大学が設定することになっています。「学習・評価項目」,「課題と学習目標」全般について,事前に十分な準備をしておいてください。各大学において事前学習・実習等が十分行われていれば難しい課題はありません。学生の評価について○OSCEの評価は,標準的な共通評価方法と基準に基づき,内部評価者と外部評価者が評価します。○評価者は,各ステーションごとに,学生が実施する課題における技能・態度等について,患者さんへの配慮と診察技能(診療テクニック)に分けて評価した得点と,両者を加算合計した項目別加算得点(総得点)を出します。さらに,診察全体の流れを全体的に見た,「概略評価」(医学系),「概略評定」(歯学系)も行われます。概略評価,概略評定は,1~6の6段階で評価され,6が最も優れています。6段階評価の内容については,医学系,歯学系の項を参照してください。○各ステーションの評価を総合し,各大学の基準に基づいて最終的な評価が行われます。○必要に応じて実施場面のVTR撮影が行われる場合があります。○OSCE実施前には,各大学における診察技能や態度についての事前学習が必要です。実技能力に差があることは当然ですが,単に型を真似するだけではなく,一定時間内に適切に実施する訓練が行われていれば難しくありません。○2012年度のステーション構成については,各大学のOSCE担当教員に問い合わせてください。評価成績の全国的集計と解析○各大学から提出された評価結果(匿名化されています。)が機構に送付され,全国的な集計と解析が行われて公表されています。○成績の詳細及び成績の推移については,医学系,歯学系OSCEの項を参照してください。3-1)OSCEの概要

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