臨床実習開始前の「共用試験」第9版(平成23年)
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6-6-1-1)共用試験の概要共用試験の実施時期について共用試験は,学生が臨床実習を開始する前までに各大学で実施することになっています。実施時期は,臨床実習開始時期がおよそ前期又は後期から始まることに対応して,○前期から臨床実習が始まる場合には,その前年度の12月~3月の期間内で各大学の都合に応じて設定します(前期共用試験)。後期から臨床実習が始まる場合には,当該年度の6月~9月の期間内で各大学の都合に応じて設定します(後期共用試験)。○なお,CBTとOSCEの受験者管理と成績解析等を円滑に行うために,CBTとOSCEは原則として前期又は後期の同一期間内に設定することになっています。○共用試験の実施時期については,医学系は前期に集中しています。歯学系は後期に集中していましたが,現在は前期・後期ほぼ同数になっています。また,各大学ともCBTとOSCEは異なった日時に実施しています。平成23(2011)年平成24(2012)年平成25(2013)年4月6月9月12月3月6月9月12月3月2011年度2012年度2012年度2013年度後期共用試験前期共用試験後期共用試験前期共用試験実施終了実施準備中第6回第7回第8回共用試験の成績利用について共用試験は,臨床実習開始前に行われ,その成績を進級判定における実質的評価の一つとして用いることになっています*。すなわち,学生個人のCBT及びOSCEの成績結果と,各大学で実施する個別の評価結果とを組み合わせることによって,臨床実習開始前の総合的な評価が行われます。CBTとOSCEの成績の合格基準は,各大学における臨床実習での学生指導の在り方を考慮して各大学が責任をもって設定することになっています。*医師・歯科医師としての資格のない学生が臨床実習に参加できるための要件を満たしているかどうかの評価の一つとするという趣旨です。なお,前期及び後期のCBT実施後に全国的な統計解析と分析を行って平均値等を公開しますが,個人成績は厳重に管理されています。統計解析とCBTの質的向上に向けた分析以外に成績を利用することはありません。OSCEの成績は,各大学が所有するものです。機構ではOSCEの成績の全国的な解析を行いますが,各大学から提出されたOSCEの成績は匿名化され,厳重に管理されており,統計解析及びその分析以外に用いることはありません。1-1)共用試験の概要

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