臨床実習開始前の「共用試験」第10版(平成24年)
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108Ⅲ-2 医学系OSCE □ 採血針を抜く前に駆血帯を外す。 □ 採血針を抜き、アルコール綿などで押さえる。 □ 採血後、刺入部位を揉まずに軽く圧迫するように患者さんに説明する。 (シリンジ採血の場合:適切に採血管に注入する) □ 針刺し事故防止のため採血針にリキャップをしない。 □ 採血針をシャープス・コンテナに廃棄する。 (注)真空採血管ホルダーは採血針と一緒に廃棄する。 □ 消毒に使用したアルコール綿や手袋などを感染性廃棄物として処理する。 □ 患者さんに止血パッドを渡す。(6)*持続的導尿(男性)(二人で行う方法について記載する)(臨床実習前にはシミュレーターを用いて学習し、臨床実習では指導医の指導のもとで行う) □ 患者さんの姓名を確認する。 □ 持続的導尿に関して説明して同意を得る。 □ 患者さんの羞恥心およびプライバシーの確保など環境を整える。 □ 必要物品を準備または確認する。 □ 操作前に衛生的手洗いを行う。 □ 手袋(滅菌手袋が望ましい)を着用する。 □ 患者さんを仰臥位とし、足を軽く広げた体位をとる。 □ 必要であれば、腰部から臀部にかけてシーツを敷く。 □ 閉鎖式蓄尿バッグの排液チューブのクレンメを止めていることを確認する。 □ 導尿カテーテルのバルーンに滅菌蒸留水を入れ,膨らみ方や漏れのないこ とをみる。 □ カテーテルに蓄尿バッグを接続する。 □ 陰部を露出させる。 □ 滅菌穴開きシーツが使用できる場合は、必要な範囲を消毒しシーツで処置 部を覆い、可及的に無菌的操作を行う。 □ 施行者は陰茎をガーゼで包みながら、左手母指と示指とで亀頭部を露出さ せ、外尿道口を開き、左手中指と環指の間でほぼ垂直方向に軽く引上げる ように陰茎を把持する。 □ 施行者は右手で消毒綿球にて、外尿道口から周囲へ向かい、亀頭部を2回消 毒する。 □ カテーテルの先端から適切な範囲に滅菌潤滑油またはキシロカインゼリー をつける。 □ 陰茎を適切な位置に保ちながら、カテーテルの先端が汚染されないように 注意しつつ、滅菌ピンセットでカテーテル挿入する(尿道損傷を生じる恐 れがあるので、カテーテル挿入途中で抵抗が強い場合は無理に押し込まな い)。 □ 尿の流出を確認した位置から、尿道の途中でバルーンが膨らむことを防ぐ ためさらに十分挿入する(成人男性の尿道の長さは16~20cm程度である)。 □ 抵抗感がないことを確認しながら、指定量の滅菌蒸留水をバルーンに注入 する。 □ カテーテルを軽く引っ張り、抜けないことを確認し、この位置で適切な部 - 108 -

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