臨床実習開始前の「共用試験」第10版(平成24年)
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109Ⅲ-2 医学系OSCE 位の皮膚に絆創膏で固定する。 □ 蓄尿バッグは膀胱より低く床につかない高さに、ベッド柵に固定する。 □ 使用した消毒綿球や手袋などを感染性廃棄物として処理する。 □ 操作終了後に衛生的手洗いを行う。(7)*持続的導尿(女性)(以下の記載以外は男性の場合と同じ)(臨床実習前にはシミュレーターを用いて学習し、臨床実習では指導医の指導のもとで行う) □ 施行者は左手の母指と示指で小陰唇を開く。 □ 施行者は右手で消毒綿球にて、外尿道口から周囲へ向かい2回消毒する。 □ カテーテルの先端が汚染されないように注意しつつ、滅菌ピンセットでカ テーテル挿入する(カテーテル挿入の目安:成人女性の尿道の長さは4~6 cm程度である)。(8)*乳房の診察(臨床実習前にはシミュレーターを用いて学習し、臨床実習では指導医の指導のもとで行う)1) 視診 □ 座位で肢位を変えながら視診を行う。 □ 左右差を確認する。 □ 皮膚の所見(発赤・腫脹・陥凹・発疹・手術瘢痕など)を確認する。 □ 変形の有無を確認する。 □ 乳頭の所見(陥没、異常分泌、びらん、潰瘍など)を確認する。 □ 視診所見を患者さんに説明する。(臨床実習では指導医の指導のもとで行 う)2) 触診 □ 患者さんに適切な体位(仰臥位)をとってもらう。 □ 指先と手掌で乳房全体を丁寧に触診する。 □ 腋窩および鎖骨上窩リンパ節を触診する。 □ 触診所見を患者さんに説明する。(臨床実習では指導医の指導のもとで行 う) 【外科手技】(1)診察時の配慮「Ⅰ.医療面接および身体診察、手技に関する共通の学習・評価項目」を参照(2)医療安全【一般手技】も参照。 □ 臨床実習では(縫合・抜糸などの外科手技は)指導医の指導のもとで行う。 □ よけいな装飾品や腕時計をはずす。 □ 袖が邪魔にならないように配慮する(例えば、袖をまくり両前腕を十分に 露出する)。 □ 使用する器具を確認する。縫合針の数の事前、事後の確認は特に重要であ - 109 -

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