臨床実習開始前の「共用試験」第10版(平成24年)
123/152

121-121-Ⅲ-3歯学系OSCE(2)トライアル実施状況(概要)①第1回トライアルに向けて「OSCEの概要とその実施・運営」に関するワークショップを開催し,各大学よりOSCE担当者1名,計28名が参加しました(平成13年11月23日)。②第1回トライアル(平成14年1月~平成14年3月)では,3大学で外部評価者の相互乗り入れを行い,外部モニターによるフィードバックを実施しました。他大学からのOSCE担当者の見学を推奨し,歯学系OSCEの啓発,普及を図りました。③第2回トライアル(平成14年4月~平成15年3月)では,24大学が4~5大学でグループを作り,外部評価者の相互乗り入れを行い,モニター派遣を実施しました。OSCE実施,管理,運営手法の急速な進展にともない,公正なOSCE実施を目的としたOSCE評価者養成ワークショップ(課題全般,医療面接系課題)を2回開催し,111名が修了しました。④第3回トライアル(平成15年4月~平成16年3月)では,全28大学で実施し,ステーション課題を機構指定とする方式に変更され,評価者間の集計一致率は,概ね70%を越えました。各大学の教育内容に準拠した評価の重要性が指摘され,OSCE評価者養成ワークショップを医療面接系,臨床技能系,説明・指導系の課題別に3回開催し,168名が修了しました。⑤第4回トライアル(平成16年4月~平成17年3月)では,OSCE実施要項が作成され,それに基づいて全28大学で実施し,最終トライアルに向けて試験環境の標準化の検討を開始しました。OSCE評価者養成ワークショップの運営を機構FD部会が主体的に行い,パッケージ化するシステムに改革するとともに,課題別に3回開催し,168名が修了しました。⑥最終トライアル(平成17年6月~平成17年11月)では,正式実施を想定し19大学が実施し,OSCE評価者養成ワークショップの修了者をグループ内の他大学に外部評価者として派遣しました。また,試験環境を標準化するために,顎模型等の物的資源を機構から貸与することとしました。(3)全国成績の推移(概要)①項目加算得点総得点(%)は,初診時医療面接,基本的診察および検査能力,基本的技能,説明・指導,基本的臨床技能の各課題ごとの評価得点を加算合計したもので,正式実施開始後の推移を下図に示します。次第に上昇し,約85%に達しています。②概略評定各ステーションの課題を学生が実施したプロセス全体を評価した得点です。1~6の6段階で評価します(1が最低,3は合格・不合格境界,6が最高です)。正式実施開始後の推移は,下図に示すとおり4.4~4.5程度の値に保たれています。成績の推移(総得点と概略評定)受験者数:第1回=2,545人,第2回=2,527人,第3回=2,463人,第4回=2,585人第5回=2,562人,第6回=2,580人,第7回=2,546人

元のページ  ../index.html#123

このブックを見る