臨床実習開始前の「共用試験」第11版(平成25年)
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1024)*筋トーヌス(膝関節)□ 検者が患者さんの下肢を動かすが、患者さんは力を抜いたままで、自分では 下肢を動かさないようにしてほしい旨を伝える。□ 左手を患者さんの大腿遠位部にあて、右手で患者さんの足首を持って膝関節 の屈曲伸展を適切なスピードで繰り返す。□ 筋トーヌスの異常の有無(筋強剛、痙縮)を判定する。□ 必ず両側を検査する。(注)筋トーヌスは足関節の底屈・背屈でも評価できる。5)*下肢・体幹の視診□ 下肢等を露出してもらい、下肢・体幹の筋萎縮、線維束性収縮の有無を観察 する。(9)下肢の徒手筋力検査(座位、立位、臥位)1)腸腰筋□ 検者が股関節を屈曲するように見本を示し、患者さんの大腿部が腹部につく ような方向に股関節を屈曲してもらう。(膝は曲げたまま)□ 股関節の屈曲を戻すので、それに負けないよう頑張ってほしい旨を伝える。□ 大腿前面に手をあて、股関節が伸展する方向に力を加えて、抵抗する筋力を 判定する。□ 必ず両側を検査する。2)*大腿四頭筋□ 検者が膝関節をピーンと伸ばすように見本を示し、そのようにまねてもらう。□膝関節を屈曲するのでそれに負けないよう頑張ってほしい旨を伝える102□ 膝関節を屈曲するので、それに負けないよう頑張ってほしい旨を伝える。□ 大腿部を左手で下から支え、右手で足関節の近位部を上から握り、膝関節を 屈曲して抵抗する筋力を判定する。□ 必ず両側を検査する。3)*大腿屈筋群□ 検者が見本を示し、膝関節を最大屈曲してもらう。□ 患者さんの下腿遠位部を右手で握る。□ 膝関節を伸展するので、それに負けないよう頑張ってほしい旨を伝える。□ 下肢を伸展するように引っ張り、抵抗する筋力を判定する。□ 必ず両側を検査する。4)前脛骨筋□ 検者が手関節を背屈して見本を示し、足関節を背屈してもらう。□ 足関節を底屈するので、それに負けないよう頑張ってほしい旨を伝える。□ 患者さんの足背に手をあてがい、足関節を底屈し抵抗する筋力を判定する。□ 必ず両側を検査する。5)*下腿三頭筋□ 検者が手関節を掌屈して見本を示し、足関節を底屈してもらう。□ 足関節を背屈するので、それに負けないよう頑張ってほしい旨を伝える。□ 患者さんの足底に手をあてがい、足関節を背屈し抵抗する筋力を判定する。102Ⅲ−2 医学系OSCE

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