臨床実習開始前の「共用試験」第11版(平成25年)
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108 【表1】 Japan Coma Scale (JCS) による意識障害の評価 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― Ⅰ.刺激しないでも覚醒している状態(1桁で表現) 1 だいたい意識清明だが、今ひとつはっきりしない 2 見当識障害がある 3 自分の名前、生年月日が言えない Ⅱ.刺激すると覚醒する状態:刺激をやめると眠り込む(2桁で表現) 10 普通の呼びかけで容易に開眼する:合目的な運動(例えば、右手を握れ、離せ) をするし、言葉も出るが、間違いが多い 20 大きな声または体をゆさぶることにより開眼する:簡単な命令に応じる、例えば 離握手 30 痛み刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すと辛うじて開眼する Ⅲ.刺激しても覚醒しない状態(3桁で表現) 100 痛み刺激に対し、払いのけるような動作をする 200 痛み刺激で少し手足を動かしたり、顔をしかめる 300 痛み刺激に反応しない ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 表現の例:JCS Ⅰ-3、JCS Ⅱ-20、JCS Ⅲ-100など 【表2】 Glasgow Coma Scale (GCS) による意識障害の評価 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 観察項目 反応 スコア ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 開眼 (E ; Eyes Open) 自発的に開眼する E4 呼びかけにて開眼する E3 痛み刺激にて開眼する E2 全く開眼しない E1108 言語 (V ; Best Verbal Response) 見当識あり V5 混乱した会話 V4 不適切な言葉 V3 理解不能な音声 V2 全くなし V1 運動 (M ; Best Motor Response) 命令に従う M6 疼痛部位へ M5 逃避する M4 異常屈曲 M3 異常伸展 M2 全くなし M1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 表現の例:GCS 15 (E4V5M6)、GCS 12 (E3V3M6)、GCS 8 (E2V2M4)などⅨ.基本的臨床手技108Ⅲ−2 医学系OSCE

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