臨床実習開始前の「共用試験」第11版(平成25年)
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111 る) □ 採血管をもう一方の手で押し込んで血液の流入を確認する 。 (シリンジ採血の場合:シリンジ内への血液の逆流を確かめる) □ 血液の流入がある間、針先をさらに押し込まないようにする。 □ 流入が止まったら針先を動かさずに採血管を抜く。 (シリンジ採血の場合:目的の採血量を引けたら、駆血帯を外して針を抜 き、アルコール綿などで押さえる) □ 採血針を抜く前に駆血帯を外す。 □ 採血針を抜き、アルコール綿などで押さえる。 □ 採血後、刺入部位を揉まずに軽く圧迫するように患者さんに説明する。 (シリンジ採血の場合は安全に留意して、採血管に血液を注入する。:採 血管を試験管立てに置くなど) □ 針刺し事故防止のため採血針にリキャップをしない。 □ 採血針をシャープス・コンテナに廃棄する。 (注)真空採血管ホルダーは採血針と一緒に廃棄する。 □ 消毒に使用したアルコール綿や手袋などを感染性廃棄物として処理する。 □ 患者さんに止血パッドを渡す。(6)*持続的導尿(男性)(二人で行う方法について記載する)(臨床実習前にはシミュレーターを用いて学習し、臨床実習では指導医の指導のもとで行う) □ 患者さんの姓名を確認する。□持続的導尿に関して説明して同意を得る111 □ 持続的導尿に関して説明して同意を得る。 □ 患者さんの羞恥心およびプライバシーの確保など環境を整える。 □ 必要物品を準備または確認する。 □ 操作前に衛生的手洗いを行う。 □ 手袋(滅菌手袋が望ましい)を着用する。 □ 患者さんを仰臥位とし、足を軽く広げた体位をとる。 □ 必要であれば、腰部から臀部にかけてシーツを敷く。 □ 閉鎖式蓄尿バッグの排液チューブのクレンメを止めていることを確認する。 □ 導尿カテーテルのバルーンに滅菌蒸留水を入れ,膨らみ方や漏れのないこ とをみる。 □ カテーテルに蓄尿バッグを接続する。 □ 陰部を露出させる。 □ 滅菌穴開きシーツが使用できる場合は、必要な範囲を消毒しシーツで処置 部を覆い、可及的に無菌的操作を行う。 □ 施行者は陰茎をガーゼで包みながら、左手母指と示指とで亀頭部を露出さ せ、外尿道口を開き、左手中指と環指の間でほぼ垂直方向に軽く引上げる ように陰茎を把持する。 □ 施行者は右手で消毒綿球にて、外尿道口から周囲へ向かい、亀頭部を2回消 毒する。111Ⅲ−2 医学系OSCE

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