臨床実習開始前の「共用試験」第11版(平成25年)
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114 □ 同様の手もみ洗いをもう一度行う。 □ 滅菌タオルで指先から中枢側へ肘部まで拭く。 □ 速乾性消毒薬を手指・爪に擦り込む(省略可)。 □ 手洗い後の清潔状態を保つ。3) 滅菌ガウンの装着 □ 介助者に学生であることを自己紹介して介助を依頼する。 □ 滅菌ガウンを無菌的に取り出す。 □ 滅菌ガウンを周囲に触れないように手を伸ばして広げる。 □ 滅菌ガウンが周囲に触れないように注意しながら介助者へ右肩紐の端を渡 す。 □ 介助者に右肩紐を持ってもらい、左手で左肩紐を持ってガウンを広げなが ら、介助者に触れないように注意して袖口へ向かって右手を挿入する。 □ 介助者に左肩紐を持ってもらい、介助者に触れないように注意しながら袖 口へ向かって左手を挿入する。 □ 「4)滅菌手袋の装着」を行う。 □ 介助者が後で肩と腰の紐を結んでいる間に正面の紐の結び目をほどく。 □ 左手が背部に触れないように注意して紐を左から右に回し、それを右手で 受ける。 □ 身体の前面で紐を結びガウンで全身を被う。 □ 滅菌ガウン装着後の清潔状態を保つ。4) 滅菌手袋の装着 □ 滅菌手袋の入った紙袋を安定した処置台等に置き、手袋に接触しないように広げる114 に広げる。 □ 右手で左手袋の折り返し部分(内面)を持って取り上げる。 □ 左手に清潔にかつスムーズに、手袋を装着する。(この際、手袋外部表面 の無菌性を保たなければならない。手袋の外表側が手指、着衣などにわず かでも触れると無菌性が失われたものと判断する) (注)外科系では無菌性が保たれていることを「清潔」、無菌性が失われ たこと(無菌性が失われた可能性がある場合も含む)を「不潔」と表現し ている。 手指は消毒後も滅菌状態ではないので、滅菌手袋の外表面に触れると手袋 の無菌性が失われたと判断する。 □ 左手の4本の指を反対側手袋の折り返しの部分(表面に当たる部分)に入れ て取り上げる。 □ 右手に清潔かつスムーズに手袋を装着する。 □ 手袋の折り返しを延ばし、手袋を手に十分にフィットさせる。 □ 滅菌手袋装着後の清潔状態を保つ。5) *手術準備 □ 滅菌したピンセットまたは鉗子により皮膚消毒薬(7.5%ポピドンヨードな ど)の十分に含んだ綿球などを容器から取り出す。 □ 手術野の中心より外側へ向かい同心円を描きながら手術野より広範に消毒114Ⅲ−2 医学系OSCE

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