臨床実習開始前の「共用試験」第11版(平成25年)
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125-125-Ⅲ-3歯学系OSCE(2)トライアル実施状況(概要)①第1回トライアルに向けて「OSCEの概要とその実施・運営」に関するワークショップを開催しました(平成13年11月23日)。②第1回トライアル(平成14年1月~平成14年3月)では,3大学で外部評価者の相互乗り入れを行い,外部モニターによるフィードバックを実施しました。他大学からのOSCE担当者の見学を推奨し,OSCEの啓発,普及を図りました。③第2回トライアル(平成14年4月~平成15年3月)では,24大学が4~5大学でグループを作り,外部評価者の相互乗り入れとモニター派遣を実施するとともに,公正なOSCE実施を目的としたOSCE評価者養成ワークショップ(課題全般,医療面接系課題)を2回開催し,111名が修了しました。④第3回トライアル(平成15年4月~平成16年3月)では,全28大学で実施し,系統別課題を機構指定とする方式に変更され,評価者間の集計一致率は,概ね70%を越えました。各大学の教育内容に準拠した評価の重要性が指摘され,OSCE評価者養成ワークショップを医療面接系,臨床技能系,説明・指導系の課題別に3回開催し,168名が修了しました。⑤第4回トライアル(平成16年4月~平成17年3月)では,OSCE実施要項が作成され,それに基づいて全28大学で実施し,最終トライアルに向けて試験環境の標準化の検討を開始しました。OSCE評価者養成ワークショップの運営を機構FD部会が主体的に行い,パッケージ化するシステムに改革するとともに,課題別に3回開催し,168名が修了しました。⑥最終トライアル(平成17年6月~平成17年11月)では,正式実施を想定し19大学が実施し,OSCE評価者養成ワークショップの修了者をグループ内の他大学に外部評価者として派遣しました。また,試験環境を標準化するために,顎模型等の物的資源を機構から貸与することとしました。(3)全国成績の推移(概要)①項目加算得点総得点(%)は,初診時医療面接,基本的診察および検査能力,基本的技能,説明・指導,基本的臨床技能(2課題)の各課題ごとの評価得点率を平均したもので,正式実施開始後の推移を下図に示します。次第に上昇し,約85%に達しています。②概略評定学生が実施したプロセス全体を課題別に評価した得点です。1~6の6段階で評価します(1が最低,3は合格・不合格境界,6が最高です)。全課題の平均値の正式実施開始後の推移は,下図のとおり4.4~4.5程度の値に保たれています。成績の推移(総得点と概略評定)受験者数:第1回=2,545人,第2回=2,527人,第3回=2,463人,第4回=2,585人第5回=2,562人,第6回=2,580人,第7回=2,546人,第8回2,343人0123456第1回第2回第3回第4回第5回第6回第7回第8回概略評定(6段階)707580859095100第1回第2回第3回第4回第5回第6回第7回第8回総得点(%)総得点Ⅲ−3 歯学系OSCE

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