臨床実習開始前の「共用試験」第11版(平成25年)
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50-50-ⅢOSCEⅢ-1OSCEの概要(1)概要医学教育及び歯学教育モデル・コア・カリキュラム:教育内容ガイドラインに提示された技能・態度に関する項目については,医学系では「診療参加型臨床実習に参加する学生に必要とされる技能と態度に関する学習・評価項目」(以下「学習・評価項目」という。)(p64~p123参照),歯学系では「共用試験歯学系OSCE課題と学習目標」(以下「課題と学習目標」という。)(p132~p139参照)としてまとめられています。①OSCE(ObjectiveStructuredClinicalExamination客観的臨床能力試験)では,上記の「学習・評価項目」又は「課題と学習目標」に準拠して技能と態度を評価する複数(6以上)のステーション(模擬患者,実技試験実施に必要な用具,機器等を配置した試験室)が用意されています。②医学系大学では,必要最低限の6ステーションに加えて,さらに多くのステーションを設けて実施する大学もあります。詳細は,各大学のOSCE担当教員に問い合わせてください。③各ステーションごとに実施する課題が設定されています。④技能と態度の評価を受ける学生は,順番にステーションに入り,一定時間内に要求される課題についての技能を実施し,その技能の適切さ及び態度についての評価を受けます。⑤評価者は,当該大学の教員(内部評価者)と他大学から派遣された教員(外部評価者)で構成されています。外部評価者は,原則として機構が開催する評価者講習会を受講した認定評価者(医学系)あるいは,評価者養成ワークショップⅡ修了者(歯学系)です。第9回(2014年度共用試験)開始前までに,認定評価者は約7,730名,ワークショップⅡ修了者は約600名に達しています。⑥評価者は,標準的な一定基準に基づいて学生の技能と態度を評価し,評価表に記入します。これらを複数のステーションについて実施します。⑦OSCEを適正に実施し,公平性・客観性・透明性を確保するために,他大学の教員が機構からモニターとして派遣されます。医学系OSCE(医療面接)例歯学系OSCE(基本的臨床技能)例 Ⅲ O S C EⅢ−1 OSCEの概要

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