臨床実習開始前の「共用試験」第11版(平成25年)
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73□ 患者さんの気持ちや患者さんのおかれた状況に共感していることを、言葉と 態度で患者さんに伝える。(言葉がけの内容に態度が伴わない場合は不適切)□ 患者さんの訴えや経過を患者さんの言葉を使って適切に要約する。□ 患者さんの訴えや経過の要約に間違いがないかを確認する。(4)患者さんに聞く(話を聴く):医学的情報□ 症状のある部位を聞く。□ 症状の性状を聞く。(症状の性質、頻度、持続時間など)□ 症状の程度を聞く。(症状の強度、頻度、持続時間など)□ 症状の経過を聞く。(症状の発症時期、持続期間、頻度や程度の変化など)□ 症状の起きる状況を聞く。□ 症状を増悪、寛解させる因子を聞く。□ 症状に随伴する他の症状を聞く。□ 症状に対する患者さんの対応を聞く。(受診行動を含む)□ 睡眠の状況を聞く。□ 排便の状況を聞く。□ 食欲(食思)の状況を聞く。□ 体重変化を聞く。□ (女性の場合)月経歴を聞く。□ 症状が患者さんの日常生活に及ぼす程度を聞く。□ 既往歴を聞く。□ 常用薬等を聞く。□家族歴を聞く(血縁家族と同居家族の違いを意識して聞く)73□ 家族歴を聞く。(血縁家族と同居家族の違いを意識して聞く)□ アレルギー歴(薬品、食物など外因性のもの)を聞く。□ 嗜好(飲酒、喫煙など)を聞く。□ 生活習慣(一日の過ごし方)を聞く。□ 社会歴(職歴、職場環境など)を聞く。□ 生活環境(衛生環境、人間関係など)・家庭環境(ペット、家族構成など) を聞く。□ 海外渡航歴を聞く。□ *システムレビュー(System review)を行う。(5)患者さんに聞く(話を聴く):心理・社会的情報□ 患者さんの生活や仕事などの社会的状況を聞く。□ 患者さんの思いや不安などの心理的状況を聞く。□ 患者さんの病気や医療に関する考えや理解(「解釈モデル」)を聞く。□ 患者さんの検査や治療に関する希望や期待、好みなどを聞く。□ 患者さんの過去の「受療行動」を聞く。□ 患者さんの過去の「対処行動」を聞く。□ 患者さんの特に気になっていること、心配していることを詳しく聞く。□ 他医受診(代替医療も含む)の有無と処方内容を聞く。73Ⅲ−2 医学系OSCE

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