臨床実習開始前の「共用試験」第11版(平成25年)
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74(6)患者さんに話を伝える□ 患者さんにわかり易い言葉で話をする。□ 患者さんが話を理解できているかどうか確認する。□ 話の途中でも患者さんに質問がないかを確認する。□ 患者さんが質問や意見を話せるように配慮する。(雰囲気、会話の間など)(注)患者さんとの診療計画の相談のプロセスは省略する。(7)締めくくり部分:診察への移行/クロージング□ 聞き漏らしや質問がないか尋ねる。(まだお聞きしていないことや、ご質問 はございますか?)□ 面接終了後、患者さんが次にどうしたら良いかを適切に伝える。 ➢(身体診察へ移行する場合) 身体診察を始めることの同意を得る。 ➢(クロージングする場合) 患者さんが退室する際に配慮する。(必要があれば介助する) 挨拶をする。(おだいじに、お気をつけて、など) *何かあればいつでも連絡できることを患者さんに伝える。(8)全体をとおして□ 順序立った面接:主訴の聞き取り、現病歴、その他の医学的情報、心理・社会的情報の聴取などを系統的にあまり前後せずに順序立てて進める74 会的情報の聴取などを系統的に、あまり前後せずに順序立てて進める。□ 流れに沿った円滑な面接:患者さんの話の流れに沿って面接を進め、話題を 変えるときには(特に家族歴・既往・心理社会的情報などの聴取に移るとき)、 唐突でなく適切な言葉がけをする。(たとえば「症状と関連することもある ので、ご家族のことについて伺わせてください」など)(9)*報 告1)態度・コミュニケーション□ 報告を受ける人に対して、適切に挨拶や自己紹介をする。□ 適当な声の大きさ・スピードで報告する。□ 適切な姿勢、視線などで報告する。□ わかりやすく、明瞭な言葉遣いで報告する。□ 正しい医学用語を適切に使用する。□ 患者さんに敬意をはらった態度で報告する。□ 相手が理解したか、質問があるか、確認する。□ 締めくくりの挨拶を述べる。2)情 報□ 冒頭に患者さんの基本情報、全体像、および主たるプロブレムを簡潔な言葉 で伝える。74Ⅲ−2 医学系OSCE

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