臨床実習開始前の「共用試験」第11版(平成25年)
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858)甲状腺□ 甲状腺を観察する:嚥下してもらいながら正面から甲状腺を観察し、腫大が 疑われる場合は側面からも観察する。□ 甲状腺峡部を触診する:輪状軟骨の位置を確認し、利き手の示指の指腹で甲 状腺峡部を軽く触診する。(または母指の指腹で触診する)□ 甲状腺葉部を触診する:片手の母指で気管を固定し、対側の母指の指腹で胸 鎖乳突筋の裏側に向かって触診する。□ または背部から両側の示指~環指の指腹を使って甲状腺峡部および両葉を触 診する。□ 嚥下してもらいながら正面から、もしくは背部から甲状腺葉部を触診する。□ *甲状腺腫が疑われるときは、甲状腺の聴診により血管雑音の有無を確認す る。9)*気管□ 気管の視診および触診:短縮、偏位など。10)頸部血管の診察□ 頸部血管を診察する(「Ⅵ.胸部診察」を参照)。8585Ⅲ−2 医学系OSCE

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