臨床実習開始前の「共用試験」第12版(平成26年)
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Ⅲ-2 医学系OSCE   をつける。 □ 陰茎を適切な位置に保ちながら、カテーテルの先端が汚染されないように   注意しつつ、滅菌ピンセットでカテーテル挿入する(尿道損傷を生じる恐   れがあるので、カテーテル挿入途中で抵抗が強い場合は無理に押し込まな   い)。 □ 尿の流出を確認した位置から、尿道の途中でバルーンが膨らむことを防ぐ   ためさらに十分挿入する(成人男性の尿道の長さは16~20cm程度である)。 □ 抵抗感がないことを確認しながら、指定量の滅菌蒸留水をバルーンに注入   する。 □ カテーテルを軽く引っ張り、抜けないことを確認し、この位置で適切な部   位の皮膚に絆創膏で固定する。 □ 蓄尿バッグは膀胱より低く床につかない高さに、ベッド柵に固定する。 □ 使用した消毒綿球や手袋などを感染性廃棄物として処理する。 □ 操作終了後に衛生的手洗いを行う。(7)*持続的導尿(女性)(以下の記載以外は男性の場合と同じ)(臨床実習前にはシミュレーターを用いて学習し、臨床実習では指導医の指導のもとで行う) □ 施行者は左手の母指と示指で小陰唇を開く。 □ 施行者は右手で消毒綿球にて、外尿道口から周囲へ向かい2回消毒する。 □ カテーテルの先端が汚染されないように注意しつつ、滅菌ピンセットでカ   テーテル挿入する(カテーテル挿入の目安:成人女性の尿道の長さは4~6   cm程度である)。(8)*乳房の診察(臨床実習前にはシミュレーターを用いて学習し、臨床実習では指導医の指導のもとで行う)1) 視診 □ 座位で肢位を変えながら視診を行う。 □ 左右差を確認する。 □ 皮膚の所見(発赤・腫脹・陥凹・発疹・手術瘢痕など)を確認する。 □ 変形の有無を確認する。 □ 乳頭の所見(陥没、異常分泌、びらん、潰瘍など)を確認する。 □ 視診所見を患者さんに説明する。(臨床実習では指導医の指導のもとで行   う)2) 触診 □ 患者さんに適切な体位(仰臥位)をとってもらう。 □ 指先と手掌で乳房全体を丁寧に触診する。 □ 腋窩および鎖骨上窩リンパ節を触診する。 □ 触診所見を患者さんに説明する。(臨床実習では指導医の指導のもとで行   う)111

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