臨床実習開始前の「共用試験」第12版(平成26年)
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Ⅲ-2 医学系OSCE □ 消毒薬の乾燥後もう一度同様の消毒を行う。 □ 消毒薬の乾燥後、滅菌シーツで手術野の周囲を被う。6) 手術後 □ 針をシャープス・コンテナへ、血液などで汚染されたゴミ(感染性廃棄物)   を感染性廃棄物入れなどの専用のゴミ箱へ分別して廃棄する。   (例:縫合に使用した手袋、抜糸した糸、消毒後の綿球、針など) □ 使用した手袋・ガウンなどは感染性廃棄物用ゴミ箱に廃棄する。 □ 手袋の包装紙などの汚染のないものは非感染性廃棄物用ゴミ箱に廃棄する   (手袋をしたまま触れた包装紙などは感染性廃棄物として廃棄する)。 □ 手袋をはずした後は衛生的手洗いを行う。(5)縫合1) 手袋装着前の配慮 □ 爪を短く切ってあることを確認する。 □ よけいな装飾品や腕時計をはずす。 □ 袖が邪魔にならないように配慮する(例えば、袖をまくり両前腕を十分に   露出する)。 □ 以下の項目は必要に応じて行う。  ➢手術用帽子を頭髪が露出しないように着用する。  ➢手術用マスクを口・鼻・顎を完全に覆うように着用する。  ➢手指、前腕を流水で洗う。  ➢速乾性消毒薬を手指に擦り込む。2) 滅菌手袋の装着(4)手術時手洗い・ガウンテクニックの4)滅菌手袋の装着を参照。3) 皮膚消毒(臨床実習では指導医の指導のもとで行う) □ 消毒することを患者さんへ告げる。 □ 滅菌ピンセットで消毒薬のついた綿球などを介助者のピンセットから受け   取る。または、患者さん個人用に用意した綿球を滅菌ピンセットで直接取   る。 □ 創周囲の皮膚を中心から外側に向かい同心円状に、滅菌シーツの開窓部の   サイズより広い範囲で2回以上消毒する。 □ 消毒薬の乾燥後に滅菌シーツで創部を覆い、清潔術野を作る。 □ 術野の清潔状態を保つ。4) *局所麻酔 (内容は省略、臨床実習では指導医の指導のもとで行う)5) *創の観察(汚染、異物、出血、無痛域)6) 縫合 (臨床実習では指導医の指導のもとで行う) □ 使用する器具を確認する。縫合針の数の事前・事後の確認は特に重要であ   る。 □ 縫合針を紛失しないよう安全な場所(滅菌シャーレ等)に置く。(針の飛   散を防止するためシャーレ内にゼリーを入れるなどの工夫もある)。114

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