臨床実習開始前の「共用試験」第13版(平成27年)
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(臨床実習前にはシミュレーターを用いて学習し、臨床実習では指導医の指導のもとで行う)□ 直腸診の目的を患者さんに説明する。□ 直腸診の方法の概略を患者さんに説明する。□ 患者さんが直腸診の内容を理解したことを確認し、実施の承諾を得る。□ 看護師(または他の医療職)が陪席していることを確認する。□ 患者さんに適切な診察体位(左側臥位または切石位)になってもらう。□ 直腸診に必要な部位以外はバスタオルで覆う。□ 両手もしくは右(左)手に処置用手袋をたるみなく着用する。□ 肛門部の自発痛の有無を尋ね、あれば部位および性状を聞く。□ 肛門周囲を視診する。発赤・ただれ・潰瘍・瘻孔・脱肛・結節・痔核など。□ 肛門周囲を触診することを患者さんに説明する。□ 肛門周囲を触診する。熱感・波動・硬結・圧痛など。□ 肛門内指診を行うことを患者さんに説明する。□ 適量の潤滑剤を手袋の示指に塗布する。□ 肛門内指診を適切に行う。 ➢優しく右(左)手の示指を挿入する。 ➢狭窄・弛緩・硬結・圧痛などの有無を判断する。□ 直腸内指診を適切に行う。 ➢十分深部に示指を進め、直腸粘膜の全周を触診する。 ➢狭窄・腫瘤・結節・圧痛、直腸周囲(前立腺や子宮頸部など)の病変の有無を  判断する。□ 示指を静かに引き抜き、指先に付着した便の性状を観察する。□ 肛門周囲を清拭する。□ 糞便、体液による汚染防止に留意し、使用後の用具は感染性廃棄物入れに廃  棄する。99

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