臨床実習開始前の「共用試験」第13版(平成27年)
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 □ 爪を短く切ってあることを確認する。 □ 消毒薬の必要十分量を取る。 □ 両手の指先に擦り込む。 □ 手掌によく擦り込む。 □ 両側手背によく擦り込む。 □ 指の間にもよく擦り込む。 □ 母指、手首にもよく擦り込む。2)流水による衛生的手洗い(1分間程度を費やして十分に洗う。) □ 爪を短く切ってあることを確認する。 □ 着衣の袖などが邪魔にならぬよう、前腕を十分に露出する。 □ 水道水で手全体を洗う。 □ 石鹸を手掌に必要量を取る。 □ 手掌と手背と指間を丁寧に洗う。 □ 左右の母指を対側の手指で握り丁寧に洗う。 □ 手掌で指先・爪部を丁寧に洗う。 □ 手関節の頭側まで洗い、洗い残しがないことを確認する。 □ 流水でしっかり石鹸を洗い落とす。 □ 手指を強く振って水を払う動作はしない。 □ ペーパータオルを使うなどして、蛇口を直接手で触れないように水を止め   る。 □ ペーパータオルを使用して十分に水分を拭き取る。 □ 手洗い後の清潔な状態を保つ。(4)滅菌手袋の装着1)手袋装着前の配慮 □ 爪を短く切ってあることを確認する。 □ 装飾品や腕時計を外す。 □ 袖が邪魔にならないように配慮する。   (例)袖をまくり両前腕を十分に露出するなど。2)手袋装着 □ 滅菌手袋の入った紙袋を安定した処置台等に置き、手袋に接触しないよう   に広げる。 □ 右手で左手袋の折り返し部分(内面)を持って取り上げる。 □ 左手に清潔にかつスムーズに、手袋を装着する。この際、手袋外部表面の   無菌性を保たなければならない。手袋の外表側が手指、着衣などにわずか   でも触れると無菌性が失われたものと判断する。   (注)無菌性が保たれていることを「清潔」、無菌性が失われたことを「   不潔」と呼ぶ。滅菌された手袋・ガウン・器具等に着衣、非滅菌器具など   が触れた場合、無菌性が失われたものと判断して、必要に応じて新しい物   品と交換する。120

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