臨床実習開始前の「共用試験」第13版(平成27年)
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(2)医療安全 □ 本人確認のためという目的を告げ、患者さんに姓名を名乗ってもらう。 □ アルコール過敏性を尋ねる。過敏性があれば、他の薬剤に変更する。 □ 操作中、患者さんに不安感を与えるような不適切な言動はしない。(3)12誘導心電図の記録1)心電図記録前の確認 □ 本人確認のためという目的を告げ、患者さんに姓名を名乗ってもらう。 □ 心電図測定に関して説明して同意を得る。2)心電図の記録 □ 心電計のそばに他の電気器具がないことを確認する。   (注)交流障害(ハム雑音)の混入を防ぐためである。 □ 心電計が電源に接続されていることを確認する。 □ 電源をオンにして、心電計の動作を確認する。 □ 患者さんに上半身の衣服・靴下・ストッキングを脱いでもらい電極装着部   位を露出する。腕時計は外してもらう。 □ リードチップの色とクリップの色を対応させて、電極と電極リード線をしっ   かり接続する。色の対応は以下の通り。 □ 患者さんに電極を装着する旨を説明する。 □ アルコール過敏性を尋ねる。過敏性があれば、他の薬剤に変更する。 □ 電極装着部の皮膚をアルコール綿で拭いて皮脂を取る。   (注)電気抵抗を減らすための処置である。 □ まず、四肢電極を装着する。上肢は手首の掌側、下肢は足首の内側に装着   する。 □ 次に、胸部電極をC1から順次、装着する。最初に胸骨角を触診して第2肋間   を確認し、C1, C2の装着部位を決定する。C2のつぎにC4を装着し、C3はC2   -C4の中間点に装着する。   (注)C5, C6はC4と同じ高さであり、第5肋間ではない。   (注)胸部電極装着の際、隣り合う電極が接触しないように注意する。 □ 胸部用のゴム球電極や四肢用のはさみ式電極を使用する場合は、電極装着   部位に電極用ペーストの擦り込みを行う。(電気抵抗を減らすため。)    この際、隣接する部位のペーストが接合しないよう注意する。128

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