臨床実習開始前の「共用試験」第13版(平成27年)
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-15-Ⅱ-1CBTの概要(6)CBT問題作成からプール問題蓄積の流れ公開削除(7)CBT出題における試行問題とプール問題の取扱い毎年度,新規に出題された試行問題については,全試験終了後に各問題の正答率,識別指数・点双列相関係数,項目特性曲線や問題内容を解析し,適切な問題を選んでプール問題候補として蓄積します。既にプールされた問題についても,各設問の特性の年次変化の推移,図表の良否,内容・形式の良否等を解析し,必要に応じて,修正,削除及び入替え作業を行っています。(8)CBT試験問題の良否判定のための識別指数と点双列相関係数について試験問題の良否を判定する場合,正答率ばかりでなく,能力の高い受験者が正答し,能力の低い受験者の正答率が低ければ,能力についての識別が優れた試験問題になります。試験問題の良否の指標として,成績上位者と成績下位者のみのデータを用いた識別指数とコンピュータ時代に相応しい全てのデータを用いた点双列相関係数があります。CBTのプール問題蓄積にあたっては,一問ごとに識別指数と点双列相関係数を検討しています。・各大学へ問題作成依頼・各大学でのブラッシュアップ後に試行問題提出・プール問題蓄積状況の検討・各プール問題の妥当性検討・機構委員によるブラッシュアップ集中作業・試行問題決定・試行問題(採点対象外)+プール問題(採点対象)の組合せによる出題問題セット作成と調整作業*・CBT実施キット準備・配布・各大学でCBT実施(モニター派遣)プール問題・各大学からCBT実施キット回収・機構で自動採点(能力値推定を含む*)・試行問題の事後評価作業*問題の特性評価,プール問題候補決定・プール問題の特性変化検討*・各大学へ成績返却・全国成績の公表・CBT解析結果の公表*:項目反応理論の応用医学系:導入済み歯学系:2015年度から導入

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