臨床実習開始前の「共用試験」第13版(平成27年)
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-58-Ⅲ-2医学系OSCE(7)実施課題セット間の難易度差各学生が受験する課題セットは,1つのステーションで複数課題実施している大学や,大学間では,異なります。そのため,課題セット間の難易度が異なる可能性があります。そこで,公平性の目安の指標として,当該年度の課題別の全国平均値を課題の難易度を表すものと考え,各受験生が実施した課題について,この課題別全国平均値の平均を求め,各受験生が受けた課題セットの難易度を計算したものです。平均的能力の受験生が,各課題セットを受験したときの予測得点を推定したものと考えられます。すなわち,この得点が低い場合は,難しい課題セット,逆に高い場合は,易しい課題セットを受験したことになります。この指標の標準偏差は,2010年度から1%台を示し,2015年度も1%でした。約7割の受験生が2%(標準偏差±1SD)程度の小さな差の難しさの課題セットを受験していると考えられます(CBTの平均難易度と同じ考え)。123456医療面接01&02医療面接05&06医療面接09&10医療面接11&12医療面接13&14医療面接17&18医療面接19&20医療面接23&24医療面接25&26医療面接27&28医療面接29&30頭頸部診察1頭頸部診察2頭頸部診察3頭頸部診察4頭頸部診察5頭頸部診察6胸部診察1胸部診察2胸部診察3胸部診察4胸部診察5バイタルサインの測定1バイタルサインの測定3腹部診察2腹部診察3腹部診察4神経診察2神経診察3神経診察4神経診察5神経診察6神経診察7神経診察8基本的臨床手技1基本的臨床手技2基本的臨床手技4基本的臨床手技5基本的臨床手技6基本的臨床手技7基本的臨床手技8基本的臨床手技9救急1救急2救急3救急4救急6概略評価平均値頭頸部診察胸部診察バイタルサインの測定腹部診察神経診察基本的臨床手技救急医療面接01&0205&0611&1213&1417&1819&2023&2425&2627&2829&3009&102015年2014年対象数9,268 9,043 最大値89.6 89.5 最小値85.0 84.7 標準偏差0.971.0005101520253035400102030405060708090相対度数(%)得点率(%)総得点の‘難易度’指標の分布

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