臨床実習開始前の「共用試験」第13版(平成27年)
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Ⅰ.医療面接および身体診察、手技に関する共通の学習・評価項目(1)医療安全、個人情報保護、医療関連感染症(院内感染を含む)、医療廃棄物(実習施設のマニュアルに従う。)1)医療安全□ 患者さんおよび周囲の安全を常に心がける。(例)診察を患者さんの安全に配慮した環境で行う。(Ⅲ.全身状態とバイタルサイン)(例)頸動脈の診察では、聴診であらかじめ血管雑音のないことを確認した上で触診を行う。(Ⅴ.胸部)(例)周囲を見渡し安全であること(車、鋭利なもの、体液などの危険や汚染がないこと)を口に出して確認する。(Ⅹ.救急)(例)AEDによる解析の際や放電の際には、全員に患者さんから離れるように指示し、周囲を見て確認し安全を確保する。(Ⅹ.救急)□ 小児、高齢者等、介助・陪席が望ましいと思われる患者さんでは、より一層  安全管理について配慮する。(例)小児、高齢者等、介助・陪席が望ましいと思われる患者さんでは、看護師(または他の医療職)や患者さんのご家族に介助・陪席等を依頼する。(Ⅰ.医療面接および身体診察、手技に関する共通の学習・評価項目)(例)高齢者や日常生活動作〈ADL〉・意識障害、認知症、視力や聴力の障害がある患者さんに対し転倒予防など適切な対応をする。(Ⅲ.全身状態とバイタルサイン)(例)高齢者や動作に障害がある患者さんでは、体位変換時の転倒予防に注意する。(Ⅴ.胸部)(例)つぎ足歩行、Romberg(ロンベルク)試験では危険がないように、患者さんの近くにいて見守る。(Ⅶ.神経)(例)高齢者や動作に障害がある患者さんでは、姿勢や体位変換時の転倒に注意する。(Ⅷ.四肢と脊柱)□ 確実に患者確認を行う。(例)患者さんの姓名を丁寧に(読み上げて、文字を示してなど)確認する。患者さんに名乗ってもらう場合は、確認のためにという目的を告げる。生年月日の確認については、各大学のルールに従う。(Ⅰ.医療面接および身体診察、手技に関する共通の学習・評価項目)(例)採血時には本人確認のためという目的を告げ、患者さんに姓名を名乗ってもらう。(Ⅸ.基本的臨床手技 【一般手技】)(例)採血時には患者さんの姓名と採血管ラベルの姓名を声を出して照合する。(Ⅸ.基本的臨床手技 【一般手技】)(例)本人確認のためという目的を告げ、患者さんに姓名を名乗ってもらう。71

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