臨床実習開始前の「共用試験」第13版(平成27年)
78/168

  いるかどうかを確認する。□ *(症状の強い場合)面接または診察、手技を行うことが可能かどうかを患  者さんに確認する。□ *(症状の強い場合)患者さんが楽な姿勢でいられるように配慮する。□ 必要に応じて体位変換の介助や移動の際のエスコートを行う。11)医療面接または診察、手技の終了後□ 終了後に挨拶または「協力に対するお礼」を述べる。□ 診察終了後、患者さんが布団や着衣などを整えるのを手伝う。□ 診察終了後、次のステップ(どこで待っていただくなど)の説明をする。□ 医療廃棄物を適切に処理する。 患者さんの視点に立った安全性の高い医療の提供が社会的責務である。医療安全に関する知識の習得に加え、ダブルチェックやチェックリスト法などの具体的な事故予防に関する手技の習得が必要である。さらに、医療上の事故の予防に加え、発生後の対応に関する学習も必要である。また、医療従事者自身の安全確保に関する学習内容も盛り込むことが適当である。このような学習は医学生が臨床実習開始前までに行う必要があり、また実習施設の実情に合わせた内容で行うことが重要である。 実習施設における急変患者さんへの対応は、原則として医療従事者が行うべきであるが、医療従事者が到着するまでの間、医学生が対応せざるを得ない状況も考えられる。従って、急変患者さんへの対応については、臨床実習開始前から臨床実習を通して十分に学習する必要がある。76

元のページ  ../index.html#78

このブックを見る