臨床実習開始前の「共用試験」第13版(平成27年)
91/168

8)甲状腺□ 甲状腺を観察する。嚥下してもらいながら正面から甲状腺を観察し、腫大が  疑われる場合は側面からも観察する。□ 甲状腺峡部を触診する。輪状軟骨の位置を確認し、利き手の示指の指腹で甲  状腺峡部を軽く触診する。または母指の指腹で触診する。□ 甲状腺葉部を触診する。片手の母指で気管を固定し、対側の母指の指腹で胸  鎖乳突筋の裏側に向かって触診する。または背部から両側の示指~環指の指  腹を使って甲状腺峡部および両葉を触診する。□ 嚥下してもらいながら正面から、もしくは背部から甲状腺葉部を触診する。□ *甲状腺腫が疑われるときは、甲状腺を聴診し血管雑音の有無を確認する。9)*気管□ 気管を観察する。短縮、偏位など。10)頸部血管□ 頸部血管を診察する。(「Ⅴ.胸部」を参照。)89

元のページ  ../index.html#91

このブックを見る