臨床実習開始前の「共用試験」第14版(平成28年)
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-8-Ⅰ-1共用試験の概要(9)共用試験の公平性と中立性について①機構の理事会には,患者さんの代表者や弁護士も理事として参画しており,共用試験の実施のみならず,社会的観点からも公平性と中立性が確保されるよう配慮されています。②CBTのプール問題,OSCEの課題及び学生の成績については,機構において厳重に管理されています。③CBTについては,ランダム出題であっても,出題問題セットについて学生間の難易度差は無視できるほど小さいことが明らかになっています。また,CBT実施にあたっては,機構から他大学の教員がモニターとして派遣され,公平な試験が実施されているかどうかを厳重に監視しています。さらに,モニターは,CBT実施後に報告書を機構に提出し,問題点及び改善点の指摘を行っています。④OSCEについては,共通課題を用いており,評価者は当該大学の教員(内部評価者)と他大学の教員(外部評価者)から構成されています。外部評価者は,原則として機構が開催する評価者認定講習会を受講した認定評価者(医学系),或いは評価者養成ワークショップⅡ修了者(歯学系)です。OSCEの実施体制についても,機構から他大学の教員がモニターとして派遣されており,OSCEの公正な実施状況を監視しています。モニター及び外部評価者は,OSCE実施後に報告書を機構に提出し,問題点及び改善点の指摘を行っています。⑤機構では,これらの問題点等を適切に処理し,必要に応じて各大学にフィードバックしています。(10)共用試験の経費及び受験料について①会員大学・学部の年会費及び受験料については,平成26年3月26日開催の第18回総会において承認され,会費規程に定められています。②年会費は,会員大学・学部が負担します。③受験料については,会費規程で学生1名当たり25,000円と定めています。④共用試験の事業に係わる経費には,医学系・歯学系のCBT及びOSCEの実施準備(問題作成,課題作成,評価者講習会等),実施経費,モニター派遣,外部評価者派遣,委員への旅費・謝金等全ての経費が含まれます。⑤年会費及び受験料の取扱いについては,会費規程に基づき,会員(大学・学部)は年会費を納入し,受験時期ごとに受験料をまとめて納入することになっています。⑥機構は,共用試験の実施日程及び受験者数が確定した段階で,受験者数に受験料を乗じた金額の請求書を発行し,各大学に送付します。受験料は,各大学でとりまとめて機構に納入することになっています(一旦納付した受験料は,原則として返納しません)。⑦CBTの追試験については,追加の受験料は必要ありません。ただし,再試験の場合は,学生1人当たり再試験受験料25,000円を納入してください。なお,CBTの再試験受験料については,再試験受験者数の変化,再試験実施大学数,再試験の実施に係わる総経費を勘案して再検討することになっています。8

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