臨床実習開始前の「共用試験」第14版(平成28年)
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 □ 左右差を確認する。 □ 皮膚の所見を確認する。発赤・腫脹・陥凹・発疹・手術瘢痕など。 □ 変形の有無を確認する。 □ 乳頭の所見を確認する。陥没、異常分泌、びらん、潰瘍など。 □ 視診所見を患者さんに説明する。   (注)臨床実習では指導医の指導のもとで行う。2)触診 □ 患者さんに適切な体位(仰臥位)をとってもらう。 □ 指先と手掌で乳房全体を丁寧に触診する。 □ 腋窩および鎖骨上窩リンパ節を触診する。 □ 触診所見を患者さんに説明する。   (注)臨床実習では指導医の指導のもとで行う。 【外科手技】(1)診察時の配慮「Ⅰ.医療面接および身体診察、手技に関する共通の学習・評価項目」を参照。(2)医療安全【一般手技】も参照。 □ 臨床実習では(縫合・抜糸などの外科手技は)指導医の指導のもとで行う。 □ よけいな装飾品や腕時計を外す。 □ 袖が邪魔にならないように配慮する。   (例)袖をまくり両前腕を十分に露出する。 □ 使用する器具を確認する。縫合針の数の事前、事後の確認は特に重要であ   る。 □ 縫合針を紛失しないように安全な場所(滅菌シャーレ等)に置く。   (注)針の飛散を防止するためシャーレ内にゼリーを入れるなどの工夫も   ある。 □ シャーレ内の針を把持するときは必ず持針器を用いる。   (注)針を手指で直接、つまむと針刺し事故を起こす危険性がある。 □ 針を安全な場所に置き、数が合っていることを確認する。 □ 針を廃棄するときは、持針器で把持してシャープス・コンテナに廃棄する。 □ 針はシャープス・コンテナへ、感染性廃棄物は専用のゴミ箱へ、分別して   廃棄する。   (例)縫合に使用した手袋、抜糸した糸、消毒後の綿球、針など。 □ 滅菌済みの器具は適切に取り扱う。 □ 手袋をはずした後に手指消毒を行う。(3)滅菌手袋の装着108108

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