臨床実習開始前の「共用試験」第14版(平成28年)
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 □ 持針器を器種にあわせて適切に把持する。 □ 患者さんに声をかけながら手技をすすめる。 □ 創縁から針の半径よりやや短い長さに針を皮膚及び創縁に対して直角に挿   入する。 □ 針の湾曲にそって、針先を進める。 □ 創縁を軽く持ち上げるなどピンセットを補助的に使用する。 □ 刺入部と対称になるように反対側に針先を出す。 □ 反対側に出た針を、針先を損傷しないように持針器で把持する。 □ 針の湾曲にそって、針を皮膚から抜く。 □ 針を安全な場所に置き、数が合っていることを確認する。 □ 針を廃棄するときは、持針器で把持してシャープス・コンテナに廃棄する。7)*結紮 (臨床実習では指導医の指導のもとで行う。) □ 結紮を適切に行う(外科結紮など)。 □ 剪刀のリングに母指と環指を挿入し、示指を軽く曲げてその柄に添えて把   持する。 □ 結び目から5mm~1cm程度残して余分な糸を切る。8)ドレッシング (臨床実習では指導医の指導のもとで行う。) □ 創部を消毒する。 □ 清潔操作によりガーゼなどでドレッシングする。 □ 患者さんに処置が終了したことを告げる。9)*抜糸 (臨床実習では指導医の指導のもとで行う。) □ 抜糸することを患者さんに告げ、了承を得る。 □ 創に張力が加わらないようにガーゼなどを除去する。 □ 創部を消毒する。 □ ピンセットと剪刀を正しく把持する。 □ ピンセットで糸の断端を把持し皮下に埋没していた糸を露出させる。 □ 糸を埋没していた部で切り、抜き取る。 □ 創部を消毒しドレッシングする。 □ 患者さんに処置が終了したことを告げる。10)処置後 □ 針を持針器でシャープス・コンテナへ、血液などで汚染されたゴミ(感染   性廃棄物)をピンセットで感染性廃棄物入れなどの専用のゴミ箱へ分別し   て廃棄する。   (例:縫合に使用した手袋、抜糸した糸、消毒後の綿球、針など) □ 手袋をはずした後に手指消毒を行う。 【検査手技】(1)診察時の配慮「Ⅰ.医療面接および身体診察、手技に関する共通の学習・評価項目」を参照。111111

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