臨床実習開始前の「共用試験」第14版(平成28年)
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-42-Ⅱ-2医学系OSCE(7)実施課題セット間の難易度差各学生が受験する課題セットは,1つのステーションで複数課題実施している大学や,大学間では,異なります。そのため,課題セット間の難易度が異なる可能性があります。そこで,公平性の目安の指標として,当該年度の課題別の全国平均値を課題の難易度を表すものと考え,各受験生が実施した課題について,この課題別全国平均値の平均を求め,各受験生が受けた課題セットの難易度を計算したものです。平均的能力の受験生が,各課題セットを受験したときの予測得点を推定したものと考えられます。すなわち,この得点が低い場合は,難しい課題セット,逆に高い場合は,易しい課題セットを受験したことになります。この指標の標準偏差は2010年度から1%台を示し,2016年度も1%台でした。約7割の受験生が2%(標準偏差±1SD)程度の小さな差の難しさの課題セットを受験していると考えられます(CBTの平均難易度と同じ考え)。2016年2015年対象数9,149 9,268 最大値89.589.6最小値83.285.0標準偏差1.220.950510152025303540450102030405060708090相対度数(%)得点率(%)総得点の‘難易度’指標の分布123456医療面接03&04医療面接07&08医療面接15&16医療面接21&22医療面接31&32頭頸部1頭頸部2頭頸部3頭頸部4頭頸部5頭頸部6胸部1胸部2胸部3胸部4胸部5全身状態とバイタルサイン1全身状態とバイタルサイン3全身状態とバイタルサイン4腹部2腹部3腹部4腹部5神経2神経3神経4神経5神経6神経7神経9神経基本的臨床手技1基本的臨床手技2基本的臨床手技3基本的臨床手技4基本的臨床手技5基本的臨床手技6基本的臨床手技7基本的臨床手技8救急1救急2救急3救急4救急5救急6四肢と脊柱1四肢と脊柱2四肢と脊柱3四肢と脊柱5概略評価平均値頭頸部胸部腹部神経基本的臨床手技救急医療面接03&0407&08全身状態とバイタルサイン四肢と脊柱03&0407&0815&1621&2231&321042

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