臨床実習開始前の「共用試験」第14版(平成28年)
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理由:誤記があったため、修正を行った。 Ⅸ.基本的臨床手技前文(1)医療安全、感染性廃棄物(血液・体液などで汚染されたゴミ)の処理、医療器具・物品の使用法などに関しては、施設により取り決めが異なることがある。いずれも、各施設の規定(マニュアル・ガイドライン等)にしたがって実習を行う。理由:分かりやすい表現に改めた。【一般手技】(4)滅菌手袋の装着(注)無菌性が保たれていることを「清潔」、無菌性が失われたことを「不潔」と呼ぶ。滅菌された手袋・ガウン・器具等に着衣、非滅菌器具などが触れた場合、無菌性が失われたものと判断して、必要に応じて新しい物品と交換する。理由:「清潔」・「不潔」の説明を分かりやすくした。(5)静脈採血□ 本人確認のためという目的を告げ、患者さんに姓名を名乗ってもらう。□ 採血する腕の肘関節をできるだけ伸展した状態で、採血予定部位から7~10cm程度の中枢側に駆血帯を適切に巻く。□ 採血針を静脈の走行に沿い、皮膚面に15度~30度の角度で適切に静脈に穿刺する。この際、採血針の切り口は上に向ける。(注)穿刺する角度が大きいと深部の神経を損傷する危険性が増すため、浅い角度での刺入を心がける。また、穿刺が深くなり過ぎないよう注意する。(注)穿刺したが血液の流入が見られない場合、針を少しだけ進めてみる、または、引いてみる。この際、針の角度を大きくしたり、針先の方向を左右に変えて進めてはいけない。(神経損傷・動脈穿刺の危険性があるため)(注)静脈穿刺により患者さんが強い痛みを訴えた場合は、すぐに針を抜去する。(神経損傷の可能性があるため)理由:医療安全に関わる内容を詳しく記述した。(注)抗凝固剤等が入っている採血管では、直ちに採血管を5回ほど転倒混和する。この際、血液を泡立てないよう緩やかに行う。理由:血液採取後の採血管の取り扱いの説明を追加した。□ 以上の操作中、患者さんに不安感を与えるような不適切な言動はしない。理由:プロフェッショナリズムに関わる内容を追加した。【検査手技】(2)医療安全□ 本人確認のためという目的を告げ、患者さんに姓名を名乗ってもらう。5353

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