臨床実習開始前の「共用試験」第14版(平成28年)
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□ 眼鏡・補聴器・義歯・装具の有無を観察する。(5)意識レベル「Ⅶ.神経」および「Ⅹ.救急」を参照。(6)触診□ 脈拍を触診する。頻脈、徐脈、不整、緊張など。  (「(9)バイタルサイン 3)橈骨動脈の触診」などを参照。)□ 発汗の状態を把握する。乾燥、湿潤。□ 体表温を把握する。冷感、熱感。(7)臭い□ 体臭・口臭。アルコール臭、ケトン臭、尿臭、便臭など。(8)身体計測□ 身長・体重を測定する。□ body mass index〈BMI〉を身長と体重から求める。(9)バイタルサイン1)体温□ 測温部が腋窩の最深部に当たるように体温計を挿入する。□ 腋窩を閉じて、それぞれの体温計の必要とされる時間測定する。2)呼吸の観察□ *体位を確認する。呼吸困難のときの起坐位、側臥位など特異な体位の有無  など。□ 胸部全体を露出してもらい診察をする。□ 呼吸の異常の有無を確認する。型・リズム・速さ・深さ・喘鳴の有無。□ 呼吸数を測定する。呼吸リズムが規則的である場合、30秒数え2倍し、毎分○  ○回と記録する。□ *パルスオキシメーターを装着し測定する。3)橈骨動脈の触診(坐位・仰臥位)□ これから脈拍測定をする旨を告げ、リラックスするように声をかける。□ 両側の橈骨動脈に検者の3本の指(示指・中指・環指)を当てる。□ 左右差の有無を確認する。□ 不整の有無を確認する。□ 3本の指を使って緊張度を診る。□ *脈の性質を診る。大脈、小脈、速脈、遅脈、奇脈など。□ 左右差がないのを確認してから片方の腕で脈拍数を数える。脈が整である場  合、15秒数えて4倍し、毎分○○回と記録する。4)血圧測定の準備(坐位・仰臥位)□ これから血圧を測定する旨を告げ、リラックスするように声をかける。6767

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