臨床実習開始前の「共用試験」第14版(平成28年)
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-7-Ⅰ-1共用試験の概要(7)共用試験の実施時期について共用試験は,学生が臨床実習を開始する前までに各大学で実施することになっています。実施時期は,臨床実習がおよそ前期又は後期から始まることに対応して,①前期から臨床実習が始まる場合には,その前年度の12月~3月の期間内に設定し(前期共用試験),後期から臨床実習が始まる場合には,当該年度の6月~9月の期間内に設定します(後期共用試験)。②なお,CBTとOSCEの受験者管理と成績解析等を円滑に行うために,CBTとOSCEは原則として,前期又は後期の同一期間内に設定することになっています。③医学系では,8月の第3月曜日から翌年の3月31日までの1期制になりました。平成28(2016)年平成29(2017)年平成30(2018)年4月6月9月12月3月6月9月12月3月2016年度2017年度2017年度2018年度後期共用試験前期共用試験後期共用試験前期共用試験実施終了実施準備中(歯学系)(歯学系)(歯学系)第11回第12回第13回平成29年8月第3月曜日~平成30年3月2017年度共用試験(医学系)(8)共用試験の成績利用について共用試験は,臨床実習開始前に行われ,その成績を進級判定における実質的評価の一つとして用いることになっています*。すなわち,学生個人のCBT及びOSCEの成績結果と,各大学で実施する個別の評価結果とを組み合わせることによって,臨床実習開始前の総合的な評価が行われます。CBTとOSCEの成績の合格基準は,各大学における臨床実習での学生指導の在り方を考慮して,各大学が責任をもって設定することになっています。*医師・歯科医師としての資格のない学生が臨床実習に参加できるための要件を満たしているかどうかの評価の一つとするという趣旨です。なお,前期及び後期のCBT実施後に全国的な統計解析と分析を行って平均値等を公開しますが,個人成績は機構において厳重に管理しています。統計解析とCBTの質的向上に向けた分析以外に成績を利用することはありません。OSCEの成績は,各大学が所有するものです。機構では,OSCEの成績の全国的な解析を行いますが,各大学から提出されたOSCEの成績は匿名化され,機構において厳重に管理し,統計解析及びその分析以外に用いることはありません。7

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