臨床実習開始前の「共用試験」第15版(平成29年)
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─ 17 ─-17-Ⅰ-4OSCEの概要(2)各ステーションの課題について①医学系は「学習・評価項目」,歯学系は「課題と学習目標」に基づいて,各ステーションごとに複数の課題(シナリオ)が準備されており,医学系,歯学系とも課題数を順次増加させています。また,課題ごとに評価項目と評価基準等の評価内容が定められています。現時点では,十分な課題数が整っていないため,実施する課題とその評価内容は公開していません。②医学系85課題,歯学系30課題が準備されていますが,「学習・評価項目」又は「課題と学習目標」全般について,十分な学習が行われていれば難しい課題ではありません。(3)学生の評価について①OSCEの評価は,標準的な共通評価方法と基準に基づき,内部評価者と外部評価者が評価します。②評価者は,各ステーションごとに,学生が実施する課題における技能・態度等について,患者さんへの配慮と診察技能(診療テクニック)に分けて評価した得点と,両者を加算合計した項目別加算得点(総得点)を出します。更に,診察の流れ等を全体的に見た,「概略評価」(医学系),「概略評定」(歯学系)も行われます。概略評価及び概略評定は,1~6の6段階で評価され,6が最も優れています。6段階評価の内容については,医学系及び歯学系の項を参照してください。③各ステーションの評価を総合し,各大学の基準に基づいて最終的な評価が行われます。④必要に応じて,実施場面のVTR撮影が行われる場合があります。⑤OSCE実施前には,各大学における診察技能や態度についての学習が必要です。実技能力に差があることは当然ですが,単に型を真似するだけではなく,一定時間内に適切に実施する訓練が行われていれば難しくはありません。⑥ステーション構成については,各大学のOSCE担当教員に問い合わせてください。(4)評価成績の全国的集計と解析①各大学から提出された評価結果(匿名化されています。)が機構に送付され,全国的な集計と解析が行われて公表されています。②成績の詳細及び成績の推移については,医学系及び歯学系OSCEの項を参照してください。

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