臨床実習開始前の「共用試験」第15版(平成29年)
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─ 37 ─-37-Ⅱ-2医学系OSCE(1)概要①医学系OSCEは,医学教育モデル・コア・カリキュラムに準拠して行われます。学生が臨床実習を開始するにあたって具備すべき必須の臨床能力を「学習・評価項目」としてまとめてあります(p50~p122参照)。平成18月9月に,参加大学には「学習・評価項目」に対応した教育・学習用DVDが配布されていますので,学習の参考にしてください。②モデル・コア・カリキュラムの改訂(平成22年度)に伴い,「学習・評価項目」に「四肢と脊柱」の章を,「基本的臨床手技」の章に「検査手技」の項目を新設しました。なお,「外科手技」の項の「縫合」に「*」をつけ,共用試験の課題としては出題しない項目としました。また,平成29年度版(第3.1版)では,一部表記方法等を変更しています。詳細については,「学習・評価項目」の主な変更点とその理由(p51)を参照してください。③大学の判断によって,7ステーション以上のステーションを実施する場合があります。その場合,第11回(2016年度)からは,胸部・全身状態とバイタルサイン,基本的臨床手技・救急または四肢と脊柱の中から追加され,最大9ステーションとなっています。医学系OSCE概略評価の区分ステーションの配列によっては,上記の順序と異なることがあります。6優れている(医師と違いがないレベル)5良い(学生としては良くできるレベル)4合格レベル(最低要求レベルよりは上)3合否境界領域2不合格だが改善可能1明らかに不合格標準ステーション(=必要最低限の共通標準ステーション)1.医療面接(必須)2.頭頸部(必須)3.胸部・全身状態とバイタルサイン(大学の判断によって,別々のステーションとして両方共実施するか,または1つのステーションとして実施するかを選択する)4.腹部(必須)5.神経(必須)6.基本的臨床手技・救急(大学の判断によって,どちらか一つまたは両方を選択する)ステーション構成例医療面接(10分)→頭頸部(5分)→胸部(5分)→腹部(5分)→神経(5分)→救急(5分)

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