臨床実習開始前の「共用試験」16版(平成30年)
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─ 108 ─   シリンジ採血の場合:シリンジ内への血液の逆流を確かめる。 □ 採血中は、採血針の針先が動かないよう、しっかり固定する。 □ 採血中、患者さんに気分が悪くないか、手指の痛みやしびれがないかを声   をかけて確認する。   (注)静脈穿刺により患者さんが強い痛みを訴えた場合は、すぐに針を抜   去する。(神経損傷の可能性があるため) □ 流入が止まったら針先を動かさずに採血管を抜く。   (注)抗凝固剤等が入っている採血管では、直ちに採血管を5回ほど転倒   混和する。この際、血液を泡立てないよう穏やかに行う。 □ 採血針を抜く前に駆血帯を外す。 □ 抜針直前に、患者さんに針を抜く旨を告げる □ 採血針を抜き、刺入部をアルコール綿・滅菌ガーゼなどで押さえる。   シリンジ採血の場合:目的の採血量を引けたら、駆血帯を外して針を抜き、   刺入部をアルコール綿・滅菌ガーゼなどで押さえる。 □ 刺入部を揉まずに軽く圧迫するように患者さんに説明する。   シリンジ採血の場合:採血管に血液を注入する際は採血管を試験管立てに   置くなど配慮する。(針刺し事故防止のため) □ 採血針のリキャップをしない。(針刺し事故防止のため) □ 採血針はシャープス・コンテナに廃棄する。   (注)真空採血管ホルダーは採血針と一緒に廃棄する。 □ 抜針後5分程度経過したら、刺入部の止血を確認し、止血パッドを貼るか、   または患者さんに渡して貼ってもらう。   (注)抗凝固薬の服用などで出血傾向が予想される患者さんでは、長めに   圧迫し、確実な止血を確認して止血パッドを貼る。 □ 消毒に使用したアルコール綿や手袋などを感染性廃棄物として廃棄する。 □ 以上の操作中、患者さんに不安感を与えるような不適切な言動は慎む。 □ 操作終了後に手指消毒を行う。床(行((に)(人行(臨床実習前にはー)(ーを用いて学習しは臨床実習臨床は指行行 □ 本人確認のためという目的を告げ、患者さんに姓名を名乗ってもらう。 □ 持続的導尿に関して説明して同意を得る。 □ 患者さんの羞恥心およびプライバシーの確保など環境を整える。 □ 必要物品を準備または確認する。 □ 操作前に衛生的手洗いを行う。 □ 導尿カテーテル留置の施行者は、滅菌手袋を着用する。 □ 患者さんを仰臥位とし、足を軽く広げた体位をとる。 □ 必要であれば、腰部から臀部にかけてシーツを敷く。 □ 閉鎖式蓄尿バッグの排液チューブのクレンメを止めていることを確認する。 □ 導尿カテーテルのバルーンに滅菌蒸留水を入れ,膨らみ方や漏れのないこ   とをみる。 □ カテーテルに蓄尿バッグを接続する。 □ 陰部を露出させる。108

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