臨床実習開始前の「共用試験」16版(平成30年)
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─ 119 ─・成人・人・(の心生法(感染防護具もバッグ・バルブ・マスクもない場合は、それらが到着するまで胸骨圧迫のみを継続する。患全をを□ 周囲を見渡し安全であることを口に出して確認する。  (例)車、鋭利なもの、体液などの危険や汚染がないことなど。□ 標準予防策(Standard Precautions)に配慮する。(手袋、マスクなど)患全をを□ 患者さんに大きな声をかけながら、肩を軽く叩いて反応を確認する。患をを□ 反応がなければ、助けを求める。  (注)病室ではナースコールを使ってもよい。□ 助けの人に①応援の人(医師・看護師・院内救急コール)、②AEDまたは除細  動器、③救急カートなどを依頼する。をし全をを□ *頸椎頸髄損傷が疑われる場合は下顎挙上法を行う。□ 頭部後屈あご先挙上を行い、軟部組織を圧迫しないように気道を確保する。□ 気道確保された患者さんの、①呼吸の観察、②頸動脈拍動の有無の確認を行  い、10秒以内で心肺停止状態かどうかを判断する。(注)死戦期呼吸は十分な呼吸ではないとみなす。   頸動脈拍動は、気道確保を行ったまま、顎(あご)先を挙上していた指2、   3本を甲状軟骨の高さで手前にずらし、甲状軟骨と胸鎖乳突筋の間に軽く押   し当てて確認する。確実な頸動脈拍動を触れなければ心肺停止状態と判断   する。   確認は10秒以内として次の手順に進む。 をを□ 十分な自発呼吸があれば、末梢循環や意識レベルを観察する。□ 末梢循環の観察には、顔面や手の視診と触診で皮膚の①蒼白、②冷感、③湿  潤の有無を確認する。  (注)*毛細血管再充満時間で評価することもある。□ 橈骨動脈の脈拍を観察し、脈拍の有無や強弱、速いか遅いかを確認する。  (例)「脈は弱くて速い」「強くて遅い」など。□ 明らかな外出血がないか全身を観察する。外出血があれば標準予防策(Stan  dard Precautions)に配慮しつつ直接圧迫止血する。をを評価しなを(「評価を□ 患者さんに声をかけながら、声かけに答えるか、指示に従い顔面や手足を動  かせるかどうかを観察する。□ 声かけに反応しない場合は、痛み刺激に対する反応を観察する。患者さんへ  の配慮として、痛み刺激は声をかけてから加える。119

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