臨床実習開始前の「共用試験」16版(平成30年)
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─ 52 ─□ 軟口蓋および咽頭後壁、口蓋扁桃を観察する際には"アー"と発声してもらうなどの方法で十分な視野を確保する。(理由)観察部位を明確にするため軟口蓋を追加した。(1)(7)心臓 3)聴診 順序を、大動脈弁領域、肺動脈弁領域、三尖弁領域、心尖部 に変更した。(理由)一般的な手技の順序に合わせた。(1)(4)視診□ 腹部の輪郭を観察する。に「左右非対称・腹水などによる横への張り出し。」を追加した。(理由)輪郭の内容を明確にするため。(1)(4)脳神経の診察(坐位)と1)視野の間に、*嗅覚の項目を追加した。(理由)適正な神経診察の手順を示すため。このためそれ以下の(4)脳神経の診察(坐位)の通し番号を繰り下げた。(2)(4)脳神経の診察(坐位) *胸鎖乳突筋からアスタリスクを外した。(理由)臨床実習開始前の必須の項目とした。(3)(5)上肢の運動系の診察(坐位) 1)上半身の不随意運動 の説明文について以下のごとく変更した。□ 指を広げたままで手首を背屈してもらい、固定姿勢保持困難(asterixis)の有無を観察する。□ 臥位で固定姿勢保持困難(asterixis)を観察する場合には、両上肢を水平から約45°挙上し、指を広げたままで手首を背屈してもらう。(注)その他の上半身の不随意運動も臥位で評価できる。(注)固定姿勢保持困難(asterixis)は、羽ばたき振戦と言われることもあるが厳密には振戦ではない。(理由)表現の適正化のため。(4)(6)握力と上肢の徒手筋力テスト(坐位) 1)利き手の確認と徒手筋力テストの判定法□ 6段階評価の基準に従って判定する。を*項目とした。(理由)必須項目の適正化のため。(5)(9)下肢の徒手筋力テスト(坐位、立位、臥位) 2)*大腿四頭筋に以下の項目を追加した。□ 膝関節を屈曲するので、それに負けないよう頑張ってほしい旨を伝える。□ 大腿部を左手で下から支え、右手で足関節の近位部を上から握り、膝関節を屈曲して抵抗する筋力を判定する。□ 必ず両側を検査する。(理由)脱落した説明文の復活させた。(6)(11)反射の診察(臥位) 6)膝蓋腱反射 および 7)アキレス腱反射の(注)を削除した。(理由)指導内容の適正化のため52

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