臨床実習開始前の「共用試験」16版(平成30年)
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─ 54 ─(3)(5)静脈採血 1) 採血前の確認□ 患者さんの姓名と採血管ラベルの姓名を声を出して照合する。患者さんがリストバンドを装着している場合は、その照合も行う。(理由)本人確認を行う際のリストバンドとの照合を加えた。(4)(5)静脈採血 2) 採血手技□ 患者さんに採血する側の手を軽く握ってもらい、皮静脈を怒張させる。(理由)上肢の皮静脈を怒張させる方法を記載した。(5)(5)静脈採血 2) 採血手技以下の項目を追加した。□ 穿刺直前に、患者さんに針を刺す旨を告げる。□ 採血中、患者さんに気分が悪くないか、手指の痛みやしびれがないかを声をかけて確認する。□ 抜針直前に、患者さんに針を抜く旨を告げる。(理由)静脈採血時の適切な声かけを加えた。(6)(5)静脈採血 2) 採血手技□ 刺入部を揉まずに軽く圧迫するように患者さんに説明する。シリンジ採血の場合:採血管に血液を注入する際は、採血管を試験管縦に置くなど配慮する。(針刺し事故防止のため)(理由)文章の体裁を全体と合わせた。(7)(5)静脈採血 2) 採血手技□ 採血針のリキャップをしない。(針刺し事故防止のため)(理由)文章の体裁を全体と合わせた。(8)(5)静脈採血 2) 採血手技□ 抜針後5分程度経過したら、刺入部の止血を確認し、止血パッドを貼るか、または患者さんに渡して貼ってもらう。(注)抗凝固薬の服用などで出血傾向が予想される患者さんでは、長めに圧迫し、確実な止血を確認して止血パッドを貼る。(理由)静脈穿刺部の止血確認までに要する時間を明記した。(9)*(6)持続的導尿(男性)□ 導尿カテーテル留置の施行者は、滅菌手袋を着用する。(理由)カテーテル留置時に無菌的操作を行うため、滅菌手袋の着用を明記した。(10)*(6)持続的導尿(男性)□ 左(右)手で陰茎を適切な位置に保ちながら、カテーテルの先端が汚染されないように注意しつつ、右(左)手でカテーテルを把持して挿入する。(理由)左利きの場合も考慮した。また、カテーテル把持にピンセットを用いず、用手的に行うこととした。(11)*(7)持続的導尿(女性)□ 施行者は左(右)手の母子と示指で小陰唇を開く□ 施行者は右(左)手で消毒綿球にて、外尿道口から周囲へ向かい2回消毒する。54

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