臨床実習開始前の「共用試験」16版(平成30年)
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─ 56 ─(理由)JRC蘇生ガイドライン2015において開始する手技が「人工呼吸」から「胸骨圧迫」に変更されたため。(5)(7)気道異物による窒息への初期対応に 6)バッグ・バルブ・マスクを用いて人工呼吸を行う(後述) を追加した。(理由)検討の結果、必要と考えたため。(6)(7)気道異物による窒息への初期対応 7)医療者に申し送る。□ 到着した医師・看護師に引き継ぎ、状況を概ね10秒以内で簡潔に報告する。(キーワードの例)「窒息」「腹部突き上げ法」「背部叩打法」「胸骨圧迫」(理由)(5)のため、項目番号を 7)とした。また、(キーワードの例)について、JRC蘇生ガイドライン2015において開始する手技が「人工呼吸」から「胸骨圧迫」に変更されたこともあり、「胸骨圧迫」を追加した。(7)(8)バッグ・バルブ・マスクを用いた人工呼吸法 1)バッグ・バルブ・マスクを片手で保持して人工呼吸を行う方法□ 頭部後屈あご先拳上、もしくは下顎拳上で気道を確保する。(理由)「下顎挙上法」としていたところを「下顎挙上」とし、適切な表現へ変更した。33た11にた(1)(3)頭頸部の診察 3)耳□ 「耳鏡にスペキュラを装着して、患者さんの横から覗きながら外耳道内へ耳鏡の先端を挿入する」から「患者さんの」を削除した。(理由)誤解を受けやすい紛らわしい表現を避けた。スペキュラの先端が外耳道に挿入される前に、耳鏡を通して観察すると先端の位置がわかりづらく危険であるため。(2)(3)頭頸部の診察 3)耳□ 「耳鏡の先端を挿入後、安全確保のため耳鏡を保持している手の一部を患者さんの頭部に当てて固定し、」から「耳鏡の先端を挿入後、」を削除した。(理由)挿入完了前にも手を固定した方が安全であるため。(1)(7)心臓 4)心音を変更し、5)心雑音を追加した。5)心雑音□収縮期雑音か拡張期雑音(時相)を区別する。□*最強点と放散方向を確認する。□*強度(Levine分類)と音調(高調性か低調性か)を確認する。(理由)心雑音について詳述した。(2)(9)肺(前胸部) 4)*呼吸音□異常呼吸音を聴取できる(減弱・消失、増強)。□副雑音を聴取できる。連続性ラ音(wheezes)、断続性ラ音(crackles)、胸膜摩擦音。(理由)国際肺音学会の分類に従って変更・追加した。56

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