臨床実習開始前の「共用試験」16版(平成30年)
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─ 60 ─(Ⅸ.基本的臨床手技【一般手技】)□ 診察および手技に用いる器具の安全管理および感染管理事項を遵守する。(例)聴診器などの患者さんに触れる診察器具をアルコール綿などで消毒する。(例)表在感覚の検査具としては、従来、筆やルーレットが用いられてきたが、皮膚の損傷や感染予防の観点から触覚検査にはティッシュペーパー、痛覚検査には楊枝の先端など、ディスポーザブルなものを使用するのが望ましい。(Ⅶ.神経)(例)Babinski(バビンスキー)徴候の検査具には、従来、ハンマーの柄などが用いられてきたが、皮膚の損傷や感染予防の観点から楊枝の頭部など、ディスポーザブルなものを使用することが望ましい。(Ⅶ.神経)(例)採血針のリキャップをしない。(針刺し事故防止のため)(Ⅸ.基本的臨床手技【一般手技】)(例)使用する器具を確認する。縫合針の数の事前、事後の確認は特に重要である。(Ⅸ.基本的臨床手技【外科手技】)(例)縫合針を紛失しないように安全な場所(滅菌シャーレ等)に置く。(Ⅸ.基本的臨床手技【外科手技】)(例)シャーレ内の針を把持するときは必ず持針器を用いる。(Ⅸ.基本的臨床手技【外科手技】)□ 有害事象発生時は直ちに指導医に報告する。人□ 患者さんの個人情報の守秘や取り扱いに配慮する。医療(手指衛生および個人防護具については(4)標準予防策(Standard Precautions)を参照。□ 医療関連感染症(院内感染を含む)による罹患予防のためウイルス抗体検査  やワクチン接種などを受ける。□ 感染症(麻疹、インフルエンザ等)に罹患またはそれが疑われる時は指導医  に連絡し、その指示に従う。□ 診察、手技の内容や自分の服装に応じてユニフォーム(白衣)の袖をまくり、  腕時計や装飾品などを外す。(例)よけいな装飾品や腕時計を外す。(Ⅸ.基本的臨床手技【外科手技】)(例)袖が邪魔にならないように配慮する。(Ⅸ.基本的臨床手技【外科手技】)□ 器具の消毒を行う。(例)聴診器などの患者さんに触れる診察器具をアルコール綿などで消毒する。(Ⅰ.医療面接および身体診察、手技に関する共通の学習・評価項目)(例)体温計の使用前または使用後にアルコール綿で清潔にし、体温測定時、体温計が体液等により汚染されていないように留意する。(Ⅲ.全身状態とバイタルサイン)(例)滅菌済みの器具は適切に取り扱う。(Ⅸ.基本的臨床手技 【一般手技】【外科手技】)医療□ 医療廃棄物を適切に処理する。(例)耳鏡のスペキュラ、鼻鏡、舌圧子など患者さんに使用した器具は適切に処理をする。(Ⅳ.頭頸部)60

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