臨床実習開始前の「共用試験」16版(平成30年)
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─ 72 ─□ 両側の足背動脈を同時に触診し、左右差を確認する。   (注)健常者でも足背動脈は触れにくいことがある。大に□ 仰臥位になってもらう。□ 内果の背側やや下方に沿うように示指と中指、または中指と環指の指先を強  く当てて、拍動を触知する。□ 両側の後脛骨動脈を同時に触診し、左右差を確認する。大に□ 仰臥位になってもらう。□ 一方の膝関節を軽く曲げた状態にして両手で保持する。□ 両手で包み込むように、母指は膝蓋骨の前面に置き、示指~環指(または~  小指)は指先を合わせる形で膝窩に深く入れる。通常は示指、中指の指先で  膝窩動脈の拍動を感じる。□ 両側を触知し左右差を確認する。法大に□ 仰臥位になってもらう。□ 羞恥心に配慮しつつ、鼠径部を露出してもらう。□ 前腸骨棘と恥骨結合の中点付近の鼠径靱帯の下方にて、示指と中指、または、  中指と環指の指先で触知する。□ 両側を触診し、左右差の有無を確認する。法にる下□ 後脛骨動脈を触診する。足背動脈でも良い。□ マンシェットの下端が内果の直上にあるように巻く。□ マンシェットは指が1-2本入る程度のきつさで巻く。□ 触診法による上肢の血圧測定と同じ手順で、血圧を測定する。□ 上肢と下肢の血圧からAnkle-Brachial Index(ABI)を計算する。法にる大□ 腹臥位になってもらう。□ 膝窩動脈の走行を確認する。□ 大腿用マンシェットをゴム嚢中央が大腿後面で大腿の下1/3が覆われるように  巻く。□ 聴診法による上肢の血圧測定と同じ手順で、膝窩動脈に聴診器を当て、血圧  を測定する。法下□ 両側の足背部ないしは脛骨前面で浮腫の有無を見る。□ 母指または示指~環指の指腹で5秒以上(約10秒)圧迫し、圧痕の有無を観察  する。圧痕があれば浮腫(pitting edema)ありとするが、リンパ浮腫など、  固く、圧痕を示さない浮腫もある。□ *圧痕の深さにより1~4度に分類する。72

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