臨床実習開始前の「共用試験」16版(平成30年)
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─ 79 ─「Ⅲ.全身状態とバイタルサイン」を参照。(□ 鎖骨上窩・肋間の吸気時の陥凹の有無を確認する。□ 呼吸時の胸壁運動の左右差の有無を確認する。□ 左(右)手を広げ、その中指の中節骨部またはDIP関節部を、曲げた右(左)  中指で手首のスナップを効かせて弾むように原則として2回ずつ叩き、打診す  る。□ 肺尖・側胸部・胸郭下端を含む胸部全体(8か所以上)を打診する。□ 左右交互に上から下へ打診して、左右差を確認する。□ 深呼吸をしてもらう。□ 同一部位で吸気と呼気の両方を聴診する。□ 肺尖・側胸部・胸郭下端を含む胸部全体(8か所以上)を聴診する。□ 左右を交互に比較して聴診し、左右差を確認する。□ 正常呼吸音を聴取できる。  (注)呼気時、吸気時に頸部から胸骨辺縁で聞かれる気管支呼吸音、吸気時  にその他の前胸部・背部で聞かれる肺胞呼吸音。□ 異常呼吸音を聴取できる(減弱・消失、増強)。□ 副雑音を聴取できる。連続性ラ音(wheezes)、断続性ラ音(crackles)、胸膜  摩擦音。部□ 患者さんに背部を露出してもらい、患者さんの背面に移動するか、または患  者さんに背中を向けてもらう。□ 解剖学的部位を特定する。第7頸椎棘突起(隆椎)、肩甲骨下角。□ 皮膚所見を確認する。皮疹・着色斑・手術痕など。□ 胸郭の形状、輪郭を確認する。変形・左右差など。(□ 呼吸時の胸壁運動の左右差の有無を確認する。□ 肋間の吸気時の陥凹の有無を確認する。□ 声音振盪を確認する。□ 背部全体(8か所以上)を打診する。前胸部と比べてより下部まで行う。79

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