臨床実習開始前の「共用試験」16版(平成30年)
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─ 85 ─部□ 浅い触診と深い触診とにより、腫瘤の有無を判断する。□ 腫瘤がある場合、L~Tを観察して表現する。  L:Location位置  M:Mobility可動性  N:Nodularity表面の性状  O:relationship to Other organs 他臓器との関係  P:Pulsatility拍動の有無  Q:Quality硬さ  R:Respiratory mobility呼吸性移動の有無  S:Size & Shape大きさと形  T:Tenderness圧痛の有無(臨床実習前にはシミュレーターを用いて学習し、臨床実習では指導医の指導のもとで行う)□ 直腸診の目的を患者さんに説明する。□ 直腸診の方法の概略を患者さんに説明する。□ 患者さんが直腸診の内容を理解したことを確認し、実施の承諾を得る。□ 看護師(または他の医療職)が陪席していることを確認する。□ 患者さんに適切な診察体位(左側臥位または切石位)になってもらう。□ 直腸診に必要な部位以外はバスタオルで覆う。□ 両手もしくは右(左)手に処置用手袋をたるみなく着用する。□ 肛門部の自発痛の有無を尋ね、あれば部位および性状を聞く。□ 肛門周囲を視診する。発赤・ただれ・潰瘍・瘻孔・脱肛・結節・痔核など。□ 肛門周囲を触診することを患者さんに説明する。□ 肛門周囲を触診する。熱感・波動・硬結・圧痛など。□ 肛門内指診を行うことを患者さんに説明する。85

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