臨床実習開始前の「共用試験」16版(平成30年)
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─ 94 ─下・□ 下肢等を露出してもらい、下肢・体幹の筋萎縮、線維束性収縮の有無を観察  する。下大の(大□ 検者が股関節を屈曲するように見本を示し、患者さんの大腿部が腹部につく  ような方向に股関節を屈曲してもらう(膝は曲げたまま)。□ 股関節の屈曲を戻すので、それに負けないよう頑張ってほしい旨を伝える。□ 大腿前面に手を当て、股関節が伸展する方向に力を加えて、抵抗する筋力を  判定する。□ 必ず両側を検査する。大大□ 検者が膝関節をまっすぐ伸ばすように見本を示し、そのようにまねてもらう。□ 膝関節を屈曲するので、それに負けないよう頑張ってほしい旨を伝える。□ 大腿部を左手で下から支え、右手で足関節の近位部を上から握り、膝関節を  屈曲して抵抗する筋力を判定する。□ 必ず両側を検査する。大□ 検者が見本を示し、膝関節を最大屈曲してもらう。□ 患者さんの下腿遠位部を右手で握る。□ 膝関節を伸展するので、それに負けないよう頑張ってほしい旨を伝える。□ 下肢を伸展するように引っ張り、抵抗する筋力を判定する。□ 必ず両側を検査する。前大□ 検者が手関節を背屈して見本を示し、足関節を背屈してもらう。□ 足関節を底屈するので、それに負けないよう頑張ってほしい旨を伝える。□ 患者さんの足背に手を当てがい、足関節を底屈し抵抗する筋力を判定する。□ 必ず両側を検査する。下大□ 検者が手関節を掌屈して見本を示し、足関節を底屈してもらう。□ 足関節を背屈するので、それに負けないよう頑張ってほしい旨を伝える。□ 患者さんの足底に手を当てがい、足関節を背屈し抵抗する筋力を判定する。□ 必ず両側を検査する。下大(□ 立位で行う。□ 検者が片足立ちになって踵を最大に浮かせる見本を示す。手を壁について支  えてもよい。□ 患者さんも踵を最大に浮かせる運動を繰り返してほしい旨を伝える。□ 踵が十分に上がっていることを確認し筋力を判定する。□ 必ず両側を検査する。(注)重力の負荷を考慮して筋力を評価するためには、腸腰筋、大腿四頭筋、前   脛骨筋は坐位、下腿三頭筋は立位、大腿屈筋群は腹臥位でそれぞれ行う。94

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